アイアン・メイデンのブルース・ディッキンソンはEU離脱に対する自身の見解が批判されたのを受けて新たなインタヴューで反論している。
ブルース・ディッキンソンは2016年の国民投票でEU離脱に投票したことで知られているが、今年6月にUKのミュージシャンがEU離脱後もヨーロッパを自由にツアーできるように政府は「しっかりしなきゃいけない」と語っていた。
このブルース・ディッキンソンのコメントは注目と嘲笑でもって受け止められており、ジョニー・マーは次のようにツイートしている。「EU離脱を支持したミュージシャンはEU離脱がミュージシャンにとってひどいものであることに気づいて、文句を言っているんだ。お見事だね」
『クラシック・ロック』のインタヴューでブルース・ディッキンソンは自身のEU離脱に対する見解について次のように語っている。「自分とは違う見解を持っている人間もいるということに考えが及ばない人にはちょっと困るよね」
「どんな仕事でも大胆なことをやろうと決めた時、最初は問題も起こるものでさ。ウィンドウズからマックに急に変えたら、苛立つことはあるわけだよ。そうやって新しいOSに慣れていくんだ。『まあ。長い目で見れば、マックのほうがいいはずだよ。でも、それまではどうやって対処していこうか?』と言った人がいたとして、これって完全に論理的な考え方だろ」
ブルース・ディッキンソンはみんなが「自分の見解を意図的に誤解している」と主張している。「どちらの陣営も政治的優勢を取ろうとしているのは残念なことだよね。最終的にはそんなことには意味がないんだ。それでやっていくしかないわけだからね」
「僕にはドイツ人の姉妹がいて、イングランドに住むことにしたイタリア人とのハーフであるフランス人がパートナーだ。EU離脱はそうした関係にまったく差異を生まないもののはずで、実際そうだと思う。それぞれの部屋に閉じこもっているのは政治的なレベルだけのことであってさ。その問題を解決しないと食料も水もないんだ」
EU離脱がライヴ産業に与えている影響について批判することは偽善ではないと反論して、ブルース・ディッキンソンは次のように続けている。「不思議なことにアイアン・メイデンが置かれる状況についてはあんまり心配していないんだ。アイアン・メイデンにはリソースと需要があるし、来年の夏には200万人近くに演奏する予定で、ヨーロッパ経済にも大きな影響を与えることになるからね」
「自分たちのことを心配しているわけじゃないんだ。ペーパーワークや無意味なことに費やす時間のない若いバンドたちのことなんだ。すべてのパフォーマーにとってそうしたことを合理化する方法があるべきなんだ。カルチャーとしても近いものがあるわけでさ、なにかを進めていかなきゃいけないと思っているんだ」
「みんなは政治的なポイントを取ろうとしていて、今後も隣人として暮らしていって、お互いに行き来したくなるという事実を無視しているんだ。確かに経済的には別になるし、別々に独立した政治的統治におけるリーダーシップを持つことになる。それが僕が国民投票で投票したものなんだ。でも、うまくやっていきたいと思っているんだよ」
先日、ブルース・ディッキンソンは新型コロナウイルスにかかった体験について語り、「ただの風邪」だという考えを一蹴している。
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