セックス・ピストルズのギタリストであるスティーヴ・ジョーンズとドラマーのポール・クックは法廷闘争に対するジョン・ライドンのコメントに言及している。
ジョン・ライドンは8月23日にバンド・メンバーとの訴訟で敗訴している。ジョン・ライドンはダニー・ボイルが手掛ける伝記映像作品『ピストル』でのセックス・ピストルズの音楽使用を拒否して訴えられていた。
判決を受けてジョン・ライドンは長文の声明を発表しており、伝記映像作品での音楽使用について発表される「数時間」前まで知らされていなかったと述べている。
今回、スティーヴ・ジョーンズとポール・クックはジョン・ライドンの主張に対する声明を発表している。
「ジョン・ライドンがウェブサイトに発表したコメントがありましたが、彼は本撮影が始まる数ヶ月前に『ピストル』のテレビ番組について知らされており、監督とのミーティングを提案され、番組に関わるように言われていたことを改めてお伝えします」と声明では述べられている。「彼はそうした提案を拒否し、彼が参加しなかったこと、少なくとも監督のダニー・ボイルと共同脚本家のクレイグ・ピアースと話をしなかったことは悲しいことでした」
「ジョン・ライドンの貢献は真っ当に認識していますが、それが自分だけによるものという主張は受け入れられません。スティーヴ・ジョーンズとポール・クック、グレン・マトロックがバンドを始め、そこにジョン・ライドンが加わったことで完成したのです。名作『勝手にしやがれ』のすべての曲はポール・クック、スティーヴ・ジョーンズ、グレン・マトロック、ジョニー・ロットンによって書かれ、“Never Mind The Bollocks”と“Bodies”はポール・クック、スティーヴ・ジョーンズ、シド・ヴィシャス、ジョニー・ロットンによって書かれています。加えて『ピストル』はスティーヴ・ジョーンズによる回顧録『ロンリー・ボーイ:テイルズ・フロム・ア・セックス・ピストル』を原作としています」
声明は次のように続いている。「ジョン・ライドンは楽曲の使用を管理する権利をお金と引き替えに1990年代に売却しました。その結果、多数決による合意というルールが存在しています。他の陣営がセックス・ピストルズの音楽の使用を決めることはできません。1人のメンバーが不当に意思決定を拒否した際にこの形が導入されます。今回の事例はそれが起きたことだったのです」
「バンドの他のメンバーや当時のパンク・シーンの多くの人物が『ピストル』に参加しています。ダニー・ボイルは過去にもセックス・ピストルズと仕事をしており、尊敬されているアカデミー受賞歴のある映画監督です。彼はセックス・ピストルズを理解しており、それが生まれた時代を体験しています」
ジョン・ライドンは9月7日にテレビ番組『グッド・モーニング・ブリテン』に出演してこの声明を批判しており、『ピストル』について知らされていたという主張について「ひどい嘘」だと述べている。
「知らされていたと言っているけど、日付は言っていないだろ……裏表のある偽善者だね」と彼は語っている。「うぬぼれているわけじゃないけど、ジョニー・ロットンなしでパンクのドキュメンタリーをどうやって作るんだ?」
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