ニック・ケイヴは亡くなったザ・ローリング・ストーンズのドラマーであるチャーリー・ワッツと会った時のことを振り返っている。
ニック・ケイヴは自身のサイトに掲載している「レッド・ハンド・ファイルズ」の最新回を80歳で亡くなったチャーリー・ワッツに捧げている。
ニック・ケイヴはジムに行った後、「小さなジャージ」を着ている時にチャーリー・ワッツに会ってしまったことを振り返っている。
彼は次のように述べている。「小さなジャージを着て、大きな白のスニーカーを履いて、バケット・ハットを被って帰ろうとしていた時に、僕に向かって歩いてきたのがザ・ローリング・ストーンズのチャーリー・ワッツだったんだ」
「彼は白髪で、素敵なパールグレーの3ピースのスーツとボタンダウンのチェックのシャツ、ネクタイを身に着けていたんだ。彼が内なる静けさをもって近づいてきて、通り過ぎる時に一瞬目が合って、彼は僕に笑いかけてくれたんだ。それはやさしくない笑顔ではなかった。ただ、やさしい笑顔でもなかった。それは動物が野生で別の動物を見るような無感情なものだった。全方位の完全なる優位性を示すようなね」
「チャーリー・ワッツが雑踏に消えていくのを見て、バケット・ハットを被り直して、思ったんだ。『真に偉大なドラマーが通りを行く』ってね。今週、訃報を聞いて思ったのもそうだった。『真に偉大なドラマーが逝った』ってね」
チャーリー・ワッツは今度のツアーに参加しないことが先日発表されていた。バンド・メンバーはその決断を支持することを発表しており、13公演に及ぶツアーの代役はスティーヴ・ジョーダンが務める。
ザ・ローリング・ストーンズは予定通りアメリカ・ツアーを行うことを発表している。
訃報を受けて、ピンク・フロイドのニック・メイソン、ロイヤル・ブラッドのベン・サッチャー、リンゴ・スター、クエストラヴ、アレックス・ヴァン・ヘイレン、Eストリート・バンドのマックス・ワインバーグといったドラマーたちも追悼の意を表明している。
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