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ニルヴァーナの『ネヴァーマインド』のアルバム・ジャケットに赤ん坊として登場しているスペンサー・エルデンは今後のリリースでは別の画像にすることを望んでいると弁護士が明らかにしている。

現在30歳のスペンサー・エルデンは関係する人物も含めてデイヴ・グロールとクリス・ノヴォぜリック、カート・コバーンの遺産管理団体を相手に訴訟を起こしている。訴状では当時生後数ヶ月の時に撮影された写真の使用は「商業的な子どもに対する性的搾取」に相当すると述べられている。

訴状では被告がポルノに関する連邦法に「違反」しており、アルバムが世界的な成功を収めたことで、今も「傷つき」続けており、「生涯に及ぶ損害」を受けたと主張されている。

「スペンサー・エルデンも彼の法的保護者もスペンサー・エルデンの写真の使用を認める権利放棄書に署名していません」と訴状には記されている。「もちろん、商業的な児童ポルノも許可していません」

訴状でスペンサー・エルデンは「ここでも記されている不法な行為または慣行を被告が続けることを禁止すること」も求めている。

スペンサー・エルデンの弁護士の1人は報道陣へのコメントで今後発売されるアルバム・ジャケットは別のものにすることを原告が求めていると語っている。「30周年の再発があるのなら、彼は世界中に自分の性器が見られるようなことにはしたくないのです」と弁護士のマギー・メイビーはAP通信に語っている。

6月に被告の1人であるベーシストのクリス・ノヴォゼリックは1991年9月24日にリリースされた『ネヴァーマインド』の30周年記念盤のリリースを示唆し、「まだ考えているところなんだ」と語っていた。

弁護士のマギー・メイビーは『ニューヨーク・タイムズ』紙にスペンサー・エルデンが「ニルヴァーナに30年前にすべきだったことをしてもらい、アルバム・ジャケットの性器の画像を編集することを求めている」と語っている。

記事執筆時点で被告側は誰も公のコメントを発表していない。

スペンサー・エルデンはこれまで『ネヴァーマインド』が記念日を迎えた際にいくつかのメディアで特集されることもあり、2008年と25周年だった2016年には服を着たままだったものの、『ネヴァーマインド』のアルバム・ジャケットの写真を再現している。

弁護士のマギー・メイビーは『ニューヨーク・タイムズ』紙にスペンサー・エルデンが大人になってからアルバム・ジャケットの写真を再現したことは認識しているものの、これが結局は「赤ん坊の頃の彼の写真が搾取される」ことにしかならないことを理解することになったと述べている。

スペンサー・エルデンはこれまで公の場でも『ネヴァーマインド』のアルバム・ジャケットに対する複雑な感情を語っている。「こんなにも多くの人が僕の裸を観たことがあるなんて居心地が悪いよね」と2008年に17歳のスペンサー・エルデンはMTVニュースに語っている。「世界最大のポルノ俳優になった気分だよ」

スペンサー・エルデンは2016年のアルバムの25周年の際に『タイム』誌でアルバム・ジャケットに写真が使われたことを完全には受け入れておらず、ゲフィン・レコーズに法的手段をとることを考えたと語っていた。

弁護士のマギー・メイビーはAP通信に今回「当事者に責任を求める勇気をやっと持てた」ことで彼は訴訟に踏み切ったと述べている。

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