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ロンドンのアビイ・ロード・スタジオは誕生から90周年を記念して8月15日まで見学イベントが開催されている。

見学イベントはザ・ビートルズ、ピンク・フロイド、ケイト・ブッシュ、オアシスカニエ・ウェスト、アデル、エド・シーラン、フランク・オーシャンといったアーティストがレコーディングを行った3つのレコーディング・ルームを見ることができる。

スタジオの他に見学者はコントロール・ルームや1931年から存在しているスタジオ2・エコー・チェンバーにも入ることができる。

イベントではレコーディング機材や楽器の展示も行われ、「60年代から様々なレコーディングで使用されてきた有名なEMI TG MK3コンソール、ザ・ゾンビーズやラス・コンウェイやザ・ビートルズが1960年代に使用されたことで知られる“ミセス・ミルズ”・ピアノ、REDD.17ミキシング・コンソール、BTR3テープ・マシーン、メロトロン」といった品々が展示される。

これらの機材は今でもレコーディングで使用されている。

見学者は映画音楽のレコーディングでもアビイ・ロード・スタジオが使われてきた歴史も学ぶことができる。展示では『ロード・オブ・ザ・リング』3部作や『レイダース/失われたアーク』、『ハリー・ポッター』シリーズといった超大作のレコーディングに触れている。

アビイ・ロード・スタジオの取締役であるイザベル・ガーヴェイは次のように述べている。「立入禁止の場所も含めて見学者を招き入れてアビイ・ロード・スタジオの90周年を祝うのは、この建物の魔法を伝える素晴らしい方法です。このイベントは人生のサウンドトラックになってきた最高の音楽の裏にある物語を音楽が生まれたその部屋で発見する貴重で魅力的な機会です」

イベントの担当者であるジャック・フランクリンは次のように続けている。「運営中のスタジオとして普段、アビイ・ロードの扉は閉められています。なので、この特別な建物の内部を観られるというのはすごいことです。今回のプロジェクトでは伝える物語を選ぶのが大きな悩みでした。長い歴史を90分の体験としてまとめることはそれも楽しい作業でした。私は建物に初めて足を踏み入れた時の魔法を今でも覚えています。この夏、同じ体験を見学者にも届けられたらと思います」

先日、ポール・マッカートニーの娘であるメアリー・マッカートニーが監督を務めるアビイ・ロード・スタジオのドキュメンタリーが制作されていることが明らかになっている。

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