ザ・ビートルズは初期の2つの手書きのセットリストがボーナム・オークション・ハウスに出品されることが決定している。
8人しか現場にいなかったというライヴのセットリストはそれぞれ1960年と1963年のものと見られている。1960年のセットリストはポール・マッカートニーによって書かれたもので、ザ・シルヴァー・ビートルズからザ・ビートルズに名前を変更する直前のリスカードのグロズナー・ボールルームで行った公演のものとなっている。ポール・マッカートニーは当時ドラマーを務めていた。
1963年のセットリストはルートンのマジェスティック・ボールルームで行われた2公演の最初のものとなっている。ポール・マッカートニーによって書かれたもので、1960年のセットリストとは対照的に大文字の筆記体で書かれている。この時点でバンドはクラシック・ラインナップが確立されており、デビュー・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』が既にリリースされている。
オークションは10月28日に開催される予定で、15万ドル(約1600万円)から25万ドル(約2700万円)の価格をつけると見られている。
ボーナム・オークション・ハウスのポップ・カルチャーの専門家であるハワード・クレイマーは2つのセットリストの重要性について説明している。
「この時、ザ・ビートルズは真の意味でバンドになろうとしていたのです」と彼は1960年のセットリストについて語っている。「ピート・ベストはまだバンドに加入しておらず、ハンブルグでの最初の仕事も2ヶ月で終わろうとしていました。そこからはすぐに、後ろを見ることもなくなります」
ハワード・クレイマーはセットリストの貴重さについても言及している。「バンドが実際に使ったフィジカルな品が公に出品されることはほとんどありません。ザ・ビートルズは今なお最も収集されている音楽グループであり、この2つの書類はバンドの内側の取り組みを明かしてくれます」
4月にザ・ビートルズはハンブルク時代の手紙がオークションに出品されたほか、ポール・マッカートニーは持ち去った毛布の埋め合わせをする手書きの手紙がオークションに出品されている。
また、ポール・マッカートニーはドキュメンタリー『マッカートニー3, 2, 1』がUKでディズニープラスにおいて来月より配信されることが決定している。
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