オフスプリングは医師の指示に従って新型コロナウイルスのワクチンを受けないことにしたドラマーのピート・パラダが脱退することになったことが明らかになっている。
2007年からオフスプリングに在籍しているピート・パラダはインスタグラムでバンドから脱退したことを明かしている。ピート・パラダはワクチンを受けないことにしたことで「業界の標準となってきていることに対応できない」状況になってしまったとして、「スタジオでもツアーでも一緒にいるのは安全じゃないと判断されてしまった」と述べている。
彼は次のように続けている。「今後のライヴで僕に会えることはないよ」
ピート・パラダはワクチンを受けないことにしたのは医師に相談したからで、医師は彼に既往歴と「注射の副反応」を考えた上で「今は打たないように」アドバイスされたと述べている。
「1年以上前に新型コロナウイルスに感染したんだけど、僕は症状は軽かったんだ。だから、もう一度かかっても対応できる自信があるんだけど、ワクチン接種後のギラン・バレー症候群に与える影響から逃れられるかは分からないんだ。ギラン・バレー症候群は子供時代に遡るんだけど、人生を通してどんどん悪くなったんだ」と彼は説明している。
「残念ながら僕にとって(あと、僕に長くいてもらいたいと思っている家族にとって)ワクチンの効用よりもリスクのほうが上回るんだ」
オフスプリングは正式にピート・パラダの脱退を発表していない。しかし、ピート・パラダはバンド側に悪意がないと述べている。「バンドに対する負の感情はないよ。彼らは自分たちにとって最善だと思えることをしているだけで、僕だってそうするよ」
ピート・パラダはこの投稿をすることで「取り残された苦悩と孤独を抱えている人にあなただけじゃないことを知ってもらいたい」と述べている。
「ワクチン接種がウイルス以上のリスクになる人も自分と同じようにたくさんいるんだ。医師との慎重な検討の結果下した個人的な決断について公開されることはないし、気軽に話せることじゃないのも分かっているよ」
「みんなが今生まれてきているあらゆる意見や恐れについて尊重できるやり方を学んでもらえたらと思う。お互いに向けられている非人間的な扱いが支配的な残念な傾向を避けるようにしよう。ためらっている人々も一枚岩じゃないんだ。すべての声に耳を傾けられる価値があるんだ」
4月にオフスプリングは通算10作目となる新作『レット・ザ・バッド・タイムズ・ロール』をリリースしている。ピート・パラダは2012年発表の『デイズ・ゴー・バイ』では4曲のみの参加だったが、最新作では全編のドラムを担当している。
先日、オフスプリングはアメリカのテレビ番組「ザ・レイト・レイト・ショウ・ウィズ・ジェームズ・コーデン」の名物企画「カープール・カラオケ」の飛行機版「コックピット・カラオケ」の映像を公開している。パイロット免許を持つデクスター・ホーランドは自身の操縦するプライベート・ジェットでギタリストのヌードルズと共に自身のヒット曲を演奏している。
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