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ボブ・ディランはコラボレーション相手のジャック・レヴィの妻とのロイヤリティをめぐる裁判で勝訴している。

ジャック・レヴィはボブ・ディランが1976年に発表した『欲望』でコラボレーションを行ったことで知られており、妻のクラウディアはボブ・ディランとユニバーサル・ミュージックを相手取って訴訟を起こしていたが、現地時間7月30日に敗訴の判決が下されている。

「本日の判決を喜んでいます」とボブ・ディランの弁護士であるオリン・スナイダーは声明で述べている。「訴訟が起こされた時に言っていたように、この訴訟は先日のカタログの売却から不当な利益を得ようとする悲しい試みでした。それが終わったことを喜んでいます」

今年1月、ボブ・ディランが自身の楽曲の全カタログをユニバーサル・ミュージックに3億ドル(約330億円)で売却したことを受けて、クラウディア・レヴィはボブ・ディランのカタログに対するソングライティングの貢献に見合う報酬を受け取っていないとして725万ドル(約7億5000万円)を求める裁判を起こしている。

ボブ・ディランとユニバーサル・ミュージックの弁護士はボブ・ディランとジャック・レヴィが1975年に交わした元々の合意で、彼に音源の所有権はなく、利益分配は楽曲の印税分配で行われる取り決めとなっていたと主張しており、これをニューヨーク最高裁のバリー・オストレガー判事も認めている。

「1975年の合意とそれに対する反論を見直した結果、1975年の合意は全体を読むとクリアーではっきりしたものとなっていると裁判所は判断しました」とバリー・オストレガー判事は18ページの判決で述べている。

「ここで説明されている理由の通り、裁判所は1975年の合意が意味しているのはすべての著作権は被告のボブ・ディランにあり、作曲権を売却する権利もボブ・ディランにあり、原告への権利は1975年の合意で指定されている支払いを受けることだけです。つまり被告のユニバーサル・ミュージックに対する権利の売却で得られた利益の一部を受け取ることは含まれていません」

バリー・オストレガー判事は1975年の合意で、作詞者のジャック・レヴィについて「雇われ従業員」という言葉が使われており、合意では「従業員」という言葉が約84回使われていることにも触れている。

ジャック・レヴィはボブ・ディランが1976年に発表した『欲望』でコラボレーションを行ったことで知られており、同作の10曲でソングライティングにクレジットされている。アルバムは全米アルバム・チャートで5週にわたって1位を獲得している。

また、ボブ・ディランはブートレッグ・シリーズ第16集として『スプリングタイム・イン・ニューヨーク』をリリースすることが発表されている。

9月17日にリリースされる『スプリングタイム・イン・ニューヨーク』は1980年から1985年にかけての未発表音源が収録される。

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