『ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』のトリビュート・アルバムにイギー・ポップ、シャロン・ヴァン・エッテン、マイケル・スタイプ、セイント・ヴィンセント、ザ・ナショナルのマット・バーニンガーらが参加することが決定している。
1967年発表の『ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』は史上最も評価されているアルバムの一つとなっている。
ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの作品をリリースしてきたヴァーヴ・レコーズは9月24日に様々なアーティストのカヴァーを収録したアルバム『アイル・ビー・ユア・ミラー:ア・トリビュート・トゥ・ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』をリリースすることを発表している。アルバムはルー・リードの親友で昨年亡くなったハル・ウィルナーがプロデューサーを務め、彼が最後に取り組んだ作品となっている。
他にもアルバムにはフォンテインズD.C.、キング・プリンセス、コートニー・バーネット、サーストン・ムーア、プライマル・スクリームのボビー・ギレスピー、アンドリュー・バード、カート・ヴァイルらが参加している。カート・ヴァイルによる“Run Run Run”のカヴァー音源がアルバムからは公開されている。
「文字通り子どもの頃から“Run Run Run”をカヴァーしていたんだ。10代後半に在籍していたバンドでね」と先日自身もヴァーヴ・レコーズと契約したカート・ヴァイルは語っている。
「言ってみれば、ものすごい出来事だったな。ある種のインディ・バンドとその先にはザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとの直接的な繋がりがあるんだ。ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドが普遍なのはだからだよね。ドゥーワップもあれば、耳障りなノイズもある。そして、なんでもやっていいという気持ちにしてくれるんだ」
「可能性は無限なんだよ。完全に自由なんだ。遠慮せず力まずにね」
アルバムのトラックリストは以下の通り。
1. ‘Sunday Morning’ – Michael Stipe
2. ‘I’m Waiting For The Man’ – Matt Berninger
3. ‘Femme Fatale’ – Sharon Van Etten (w/ Angel Olsen on backing vocals)
4. ‘Venus In Furs’ – Andrew Bird & Lucius
5. ‘Run Run Run’ – Kurt Vile & The Violators
6. ‘All Tomorrow’s Parties’ – St. Vincent & Thomas Bartlett
7. ‘Heroin’ – Thurston Moore feat. Bobby Gillespie
8. ‘There She Goes Again’ – King Princess
9. ‘I’ll Be Your Mirror’ – Courtney Barnett
10. ‘The Black Angel’s Death Song’ – Fontaines D.C.
11. ‘European Son’ – Iggy Pop & Matt Sweeney
また、ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドはトッド・ヘインズが監督を務める新たなドキュメンタリーが公開されている。
同作は7月7日にカンヌ映画祭で初公開されており、アップルTV+で10月15日より配信される。
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