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レディオヘッド、ウルフ・アリス、アイドルズ、ポピー・アジューダなど、200組を超えるアーティストや音楽業界の団体は「#LetTheMusicMove」というキャンペーンに協力しており、EU離脱後のツアーを巡る失策について行動を起こすようイギリス政府に求めている。

ヨーロッパにおけるミュージシャンとクルーのビザなしの渡航と労働許可を求める交渉については失敗に終わっており、その騒動は明確な終わりなく続いている状況となっている。そのため、ヨーロッパにおける今後のツアーはミュージシャンやクルーに多大なコストが必要となると見られ、新人アーティストにとってツアーができないガラスの天井になる可能性が指摘されている。

ミュージシャンやクルーがビザなしのツアーを可能にすることを求める署名活動が行われ、28万以上の署名を集めたものの、政府はその案を採用していない。

EU離脱が決まった国民投票からちょうど5年となる6月23日に「#LetTheMusicMove」というキャンペーンが発表されており、これはヨーロッパ・ツアーが再開した時にミュージシャンやクルーが直面する費用や手続きを削減することを求めるものとなっている。

前述のアーティストに加え、アンナ・カルヴィ、スカンク・アナーシー、エヴリシング・エヴリシング、ボブ・ゲルドフ、エディターズ、マーク・ノップラー、トゥー・ドア・シネマ・クラブ、ニュー・オーダー、リック・アストリー、ゴーストポエット、ミッジ・​ユーロ、グラスヴェガス、アンナ・メレディス、ゲット・ケイプ・ウェア・ケイプ・フライ、キーン、ケミカル・ブラザーズ、ポーティスヘッドのベス・ギボンズ、ブラーのデイヴ・ロウントゥリー、ジャイルス・ピーター​ソン、ジャック・ギャラット、デイヴ・​オクム、ビル・ライダー・ジョーンズ、ピンク・フロイドのニック・メイソンら多くのアーティストが協力している。

キャンペーンではイギリスが世界で2番目の音楽輸出国であり、ヨーロッパが最も重要な海外市場であることが指摘されている。2019年にイギリスのアーティストは北米公演の約4倍の公演をヨーロッパで行っている。こうしたライヴとフェスティバル出演はイギリスで33000人の雇用を維持している。

ボリス・ジョンソン首相がこのまま何も交渉しなければ、車での移動は3都市に限られるほか、楽器や機材の運搬に通関手帳が必要となり、スペインでのツアーにこれまでになかった負担が必要になるという。

キャンペーンでは費用を援助する変更を支援するパッケージやカボタージュ規制を克服する手段、ヨーロッパのアーティストがイギリスで公演を行う代償の自由を保証することを求めている。

ブラーのドラマーであるデイヴ・ロウントゥリーは次のように語っている。「ブラーがイギリス国外で初めてやったライヴは1991年2月のロッテルダム公演だった。何の制限もなくフェリーに機材を積み込んだんだ。8月にオランダにまた行った時にはドイツやフランスの日程が続いていて、ヨーロッパ・ツアーになったんだ」

「今、同じことを始めようとしたら、それぞれの国ごとに事務手続きと費用が必要になるんだ。そんな余裕はないわけでさ。イギリス政府はこの問題を真剣に捉えて、ツアー・アーティストを支援しなきゃいけないよ。イギリスの音楽の未来は危機に瀕しているんだ」

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