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ジューダス・プリーストのロブ・ハルフォードはプライド月間にあたってテレビで自身がゲイであることをカミングアウトした時のことを振り返っている。

ロブ・ハルフォードは1998年のMTVのインタヴューで自身のセクシャリティを明らかにしており、あらかじめ計画していたわけではなかったものの「美しい」瞬間だったと述べている。

ロブ・ハルフォードはアップル・ミュージックのハッティ・コリンズに次のように語っている。「ニューヨークでMTVにいた時のことだったんだ。当時取り組んでいたトゥーというプロジェクトについて素晴らしいギター・プレイヤーであるジョン5と話をしていたんだ」

「ニューヨークでプロモーションをやっていて、MTVでこのプロジェクトについて話すことになったんだけどさ。カジュアルな会話の流れで音楽全般や方向性、感覚などについて話をしていたんだ」

「それで、こんな感じのことを言ったんだ。『ゲイの男性として言うと、なんちゃらかんちゃら』ってね。プロデューサーのクリップボードが床に落ちるのを聞いたよ。息を飲み込んでいたね。『なんてことだ。カミングアウトしたぞ』ってね」

「だから、そういうことだったんだ。非常にシンプルなことだった。今でも言えるのはすごく考え抜いて、今日がカミングアウトする日だなんて考えていたら、言ってなかったね。カミングアウト自体をしなかったかもしれない。だって、それはいまだに大事だからね。近い友人、学校の友達、母親や父親、誰にせよ、『自分はゲイなんだ』ということは大きなことでね。そして、輝かしい瞬間なんだ」

彼は次のように続けている。「だから、インタヴューをやって、ホテルに戻ってきて、自分の部屋に帰って、『うまくいった』というそんな感じだったんだ。そして、今ではみんな知っている。もちろん、ニュースのネットワークには乗ることになったよ」

「そして、巨大な自由を感じたよ。プレッシャーがなくなった。陰で悪口を言われることもない。だって、ゲイの人間として今では力の銃弾を持っているからね。傷つけられることもない。だって、事実なんだからね。侮辱されることも噂されることも悪口を言われることもない。それが自分だからね。これがカミングアウトした日の素晴らしい思い出なんだ」

同じインタヴューでロブ・ハルフォードはジューダス・プリーストの初期だった1970年代に自分のセクシャリティを隠していたことについての感情的な枷についても語っている。

「勢いのあるヘヴィ・メタル・バンドにいる若い輩としては難しかったよ。自分たちで他のみんなを守らなきゃいけない立場にいたからね」

「母も父も動揺するだろうし、言わないほうがいいと思っていたんだ。友人たちも動揺させることになるしね。バンドもファンもレーベルも動揺するだろうしね」

「ジューダス・プリーストの頃はそうした肩にかかっているものがあったんだ。特にアメリカに向けて前進していた頃だからね。大変だったよ。部屋に戻って、いつもテレビをつけていた」

「クラブやバーにも行かなかった。『そんなことをしちゃダメだ。パパラッチに見つかって、表紙になるかもしれないぞ』ってね。そういう言いがかりをつけられる可能性があったんだ」

先日、ロブ・ハルフォードはヘヴィ・メタル・ファンにライヴを復帰させるためにも新型コロナウイルスのワクチンを摂取するよう求めている。

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