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スクーター・ブラウンはかつてのビジネス・パートナーだったピーター・コマイサーから騙されて仕事を外れることになったとして5000万ドル(約55億円)を求める訴訟を起こされている。

ゴールドマン・サックスに務めていたかつてのパートナーであるピーター・コマイサーは訴状の中で2016年から2017年にかけてスクーター・ブラウンは「積極的に彼を勧誘してきた」として、投資銀行のグッゲンハイム・セキュリティーズでの職を辞めるよう説得してきたとのことで、新たな投資顧問会社で300万ドルの年収を約束してきたという。

『ニューヨーク・ポスト』紙はスクーター・ブラウンが新会社スコープ・キャピタル・パートナーズで「近い友人」の有名投資家から5億ドルから7億ドルを集めようとしていたと報じている。

投資家にはインタースコープ・レコーズとビーツの共同創業者であるジミー・アイオヴィン、スクーター・ブラウンが「ゴッドファーザー」と呼んでいるドリームワークスの創業者であるデヴィッド・ゲフィン、ソロス家などが含まれていたとされている。

訴状では「スクーター・ブラウンが表向きでは本物かのように見えた」ものの、資金の調達となると「羊の皮を被った狼」であることが判明したと述べられている。

ピーター・コマイサーはそうした投資が実現することはなかったと述べており、契約違反による補償的損害賠償と懲罰的損害賠償で5000万ドルを求めている。

「スクーター・ブラウンはしっぽを巻いて逃げたこと、ゴッドファーザーだというデヴィッド・ゲフィンにどう投資を頼んだのかについて説明しなければなりません。デヴィッド・ゲフィンから唯一言われたのは彼がスクーター・ブラウンを投資する対象として見ていないということでした」

ジャスティン・ビーバーアリアナ・グランデ、デミ・ロヴァートのマネージャーであるスクーター・ブラウンは「ジミー・アイオヴィン、ハイム・サバン、ソロス家やミッタル家からも同じように拒否された」と訴状には書かれている。

ピーター・コマイサーはスクーター・ブラウンのビジネス・パートナーであるデヴィッド・ボルノからスクーター・ブラウンが「ジャスティン・ビーバーを広告キャンペーンに使って、カニエ・ウェストのイージーのブランドも作ってカルヴァン・クラインの下着を再燃させる」とも言われたという。

これを受けてスクーター・ブラウンはカリフォルニア州の最高裁判所に「ピーター・コマイサーによる違法で強引な日和見的な脅迫に対する司法の介入」という仲裁を求めている。

また、スクーター・ブラウンは次のようにツイートしている。「ある日起きたら、数年前にまったく結果を出さずに500万ドルを持っていった男が僕らの成功に関する記事を読んで、突然現れて金銭を求めてきたことを知ったよ」

ピーター・コマイサーによる訴訟ではスクーター・ブラウンがプライベート・エクイティ企業であるカーライル・グループとも話をしており、スコープ・キャピタル・パートナーズで計画していたような投資をイサカ・ホールディングスにしてもらうよう求めていたとも言われている。

ピーター・コマイサーはスコープ・キャピタル・パートナーズとイサカ・ホールディングスが「対立関係」になったことで、彼の契約は無効になったとして2018年に給与の支払いが止まったと述べている。

ピーター・コマイサーはデヴィッド・ボルノから「スクーター・ブラウンはメディアの専門家であり、報道や訴訟の評判もなくすことができる」とも言われたと述べている。

ピーター・コマイサーはスクーター・ブラウンとデヴィッド・ボルノが「自身が職を離れた理由」を人種差別だったと嘘をついて、ゴールドマン・サックスを解雇されたという「中傷」を行ったと主張している。

イサカ・ホールディングスは2019年にテイラー・スウィフトの6枚のアルバムの権利を有するビッグ・マシーン・レーベル・グループを買収したことで物議を醸している。

テイラー・スウィフトは買収を受けて遺憾の意を表明しており、「巧みに操られた執拗ないじめ」を批判して、買収が明らかになって「悲しく不快だ」と述べていた。

一方、スクーター・ブラウンは買収に寄せられている批判に対して「悪意はなかった」と反論していた。

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