元ジェネシスのフロントマンであるピーター・ガブリエルが、猿同士がコミュニケーションに映像技術を使うかどうかを観察する新たな実験に参加することが明らかになっている。
『ザ・サンデー・タイムズ』紙によれば、ピーター・ガブリエルは、動物園の「モンキー・ワールド」とマサチューセッツ工科大学と共同で、種を超えたインターネット・プロジェクトに取り組むという。
「マサチューセッツ工科大学の実験室にある巨大なビデオ・ネットワークを広げて、我々人間も含めて違う種がコミュニケーションを持つ機会になるかどうかというアイディアなんだ」とピーター・ガブリエルは語っている。
「猿もモンキー・ワールドに設置したビデオ・カメラをお互いコミュニケーションをとるために使用するはずだと確信してるんだ。コミュニケーションのためにインターネットをどう使うのかにも興味があるね」
『ザ・サンデー・タイムズ』紙は「ピーター・ガブリエルは、表現するための共有されたメディアさえあれば、人間は動物のコミュニケーションが持てると確信しているという」と続けている。
この実験においてピーター・ガブリエルがどんな役割となるかは明らかになっていない。またモンキー・ワールドの広報担当者は、この計画がまだ初期段階なり、これ以上コメントできることはないとしている。
しかし、ポーツマス大学のブリジェット・ウォラー教授は、今回の報道をあまり重要視していないという。ブリジェット・ウォラー教授は『ガーディアン』紙に次のように語っている。「既に霊長類も拘束すれば、コミュニケーションをとれると考えています。ビデオ会議がそれを手助けしてくれるかは、まったくもって分かりません。霊長類は複雑な生物です。拘束して、刺激を与えていく必要があるのです」
2001年にもピーター・ガブリエルは猿にキーボードの弾き方を教えたことが報じられている。
一方で、ピーター・ガブリエルは昨年、ジェネシスの再結成について「わずかなチャンス」があると語っている。
米『ローリング・ストーン』誌に再結成の可能性について語った彼は、長年にわたって一緒に活動していないバンドの再結成について、オープンであるように語っている。
「絶対ないとは言わないよ。これまではなかったけどさ。わずかなチャンスはあると思ってる。でも、決して可能性が高いとは思わないけどね」
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