ANDY HUGHES/NME

Photo: ANDY HUGHES/NME

イーグルス・オブ・デス・メタルが12月7日にパリで行われたU2のライヴに出演している。

U2はアコーホテルズ・アリーナで行われたライヴの2日目にして最終日に、イーグルス・オブ・デス・メタルをステージへと招いている。両バンドがパティ・スミスの“People Have The Power”のカヴァーを共にパフォーマンスした後、U2はステージを去り、残ったイーグルス・オブ・デス・メタルが自身の楽曲“I Love You All The Time”でライヴの最後を締めくくっている。

U2のライヴは当初、先月行われる予定であったが、テロリストによるパリ襲撃を受けて延期された。この襲撃では130名が犠牲となり、その内89名がバタクラン劇場で行われたイーグルス・オブ・デス・メタルのライヴで殺害されている。

U2startのツイッターによると、ボノはイーグルス・オブ・デス・メタルをステージに呼ぶことについて次のように話していたという。「3週間前、彼らはステージを奪われてしまった。だから今夜は、俺たちのステージを使ってもらえたらと思うんだ」

投稿されたツイッターは以下の通り。

3週間前、彼らはステージを奪われてしまった。だから今夜は、俺たちのステージを使ってもらえたらと思うんだ

イーグルス・オブ・デス・メタルがU2のステージに加わると、一同はパティ・スミスの “People Have The Power”のカヴァーを披露している。12月6日にはパティ・スミス本人がU2のライヴに出演し、この曲をパフォーマンスしている。

ファンが撮影したイーグルス・オブ・デス・メタルのパフォーマンス映像は以下で観ることができる。

“https://twitter.com/infos140/status/673986380117086208

今回の振替公演のいずれのステージでも、U2はテロリストによる襲撃で亡くなった人々に向け、哀悼の意を表し、ライヴ中にはバンドの背後にある大型スクリーンに、犠牲者の名前を青、白、赤で表示している。

ボノは12月6日、観客に向かってこう述べている。「愛する人をパリで失った皆さんと心をひとつにしよう」さらに彼はこう続けている。「サンバーナディーノの皆さん、ベイルート、そしてイスタンブールの皆さんとも心をひとつにしよう。自分たちが信じている神に対して誤った思想を持つ人たちの前に、心をひとつにしよう」

U2のフロントマンであるボノは、事件の直後にバンドのメンバーのために、新しい携帯電話を購入し、自分のプライベート・ジェットの貸与を申し出たことを明かしている。

「俺たちの飛行機をイーグルス・オブ・デス・メタルのメンバーが使いたい時に使えるようにしたんだが、彼らには必要がなかったみたいだ。俺たちが音楽仲間に対してできる最善のことは、携帯電話を買ってあげることだったんだよ」と『ニューヨーク・タイムス』紙に語っている。「ジュリアン(・ドリオ)とジェス(・ヒューズ)と話をしたんだが、ジェスが言うに一番良いのはメールを打ったり、事件のことを知るためにソーシャルメディアを使ったりできるよう、携帯電話を手に入れることだったんだ。彼らが持っていた携帯電話はバタクラン劇場に置いてきているからね」

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