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レディング&リーズ・フェスティバルの主催者であるメルヴィン・ベンは今年の夏にフェスティバル・シーズンが実現するという希望的見解を語っている。

5月2日にリヴァプールのセフトン・パークでは公演再開に向けたパイロット公演が行われたが、フェスティバル・リパブリックの取締役であるメルヴィン・ベンはこのイベントが夏のライヴ・シーズンに向けて持つ意味合いについて語っている。

「今回のはパイロット公演ですが、これまで1年間にわたってこうしたことを生み出すために後押ししてきました」とメルヴィン・ベンは『NME』に語っている。「1年間にわたって言ってきたのは、ライヴに来る前に検査を適切にやれば、ライヴを行わない理由はないということです」

彼は次のように続けている。「新型コロナウイルスの感染拡大をコントロールできないわけがないのです。今回のイベントはそのためのものです。検査を受けてからライヴに行って、終わってからも検査を受けることでウイルスの感染が起きていないことを確認することで、人々が責任を持てることを実証するためのものでした。これはフェスティバル・シーズンも実現できることを意味すると思っています」

パンデミックによる音楽業界に対する壊滅的な影響がありつつもメルヴィン・ベンは8月のバンク・ホリデーの週末に予定通りレディング&リーズ・フェスティバルを開催する自信があると述べている。

「正直、希望は失っていません」と彼は語っている。「その時になっても全員が検査を受けなければならないか? それは検査をしなければならないと思いますが、もちろん多くの人が既にワクチン摂取を受けており、そういう人は検査を受ける必要がなくなるかもしれません。政府の指示を待ちたいと思います。しかし、分かることになるのは、ちゃんと検査を行えば、ウイルスの感染拡大はないということです」

メルヴィン・ベンは今回のパイロット公演がなかったら、その影響は壊滅的なことになっていただろうと語っている。「2年間、フェスティバルが開催されない事態も容易にあり得たと思います。今回のイベントが行われなかったら、フェスティバルが戻ってくるまで長くかかることを心配することになっていたでしょう。自分にとっては非常に感動的なことでした。多くのスタッフが泣いていました。その嬉し涙は素晴らしいものでした」

彼は次のように続けている。「ある意味、現実ではないようであり、ある意味ではこれまで通りでした。観客に人生を費やしてきた一人として、観客の中にいられることはありがたいことでした。元の日常に戻れるという感じだったのです。キッズたちがジャンプしているのを観るのは輝かしいことでした」

先日、レディング&リーズ・フェスティバルは2021年の新たなラインナップとしてマシン・ガン・ケリー、ウルフ・アリス、サム・フェンダーらが出演することが発表されている。リアム・ギャラガー、ストームジー、ポスト・マローン、キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメン、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ、ディスクロージャーは今年のヘッドライナーを務めることが決定している。

また、メルヴィン・ベンは『NME』に新型コロナウイルスによる制限がある中でアメリカや海外のアーティストが出演することに自信を持っていると語っている。

「他のフェスティバルについてはコメントできないですが、レディング&リーズ・フェスティバルに出演予定の海外のアーティストは安全なら来てくれると言っています。安全というのは観客の安全のことです。それが私に分かっているすべてです。現時点では明確に言ってくれています。それが実現するのを楽しみにしています」

しかし、独立系フェスティバル協会は興行保険に対する政府の介入がないことで、7月から8月に予定されているフェスティバルの76%が保険なしになる可能性がある強い警告を発している。

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