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ABBAのビョルン・ウルヴァースはストリーミング・サービスではソングライターのために公平な支払いが必要だと語っている。

『ガーディアン』紙のインタヴューでビョルン・ウルヴァースは曲を書いているアーティストからの「クリエイティヴィティ」と「冒険」を求めるなら、新たなロイヤリティのモデルが必要だと語り、現在の「機能不全」のモデルによるプレッシャーをアーティストが受けているとしている。

ビョルン・ウルヴァースは次のように語っている。「ストリーミングで支配的な形態は曲単体なんだ。スポティファイのようなストリーミング・プラットフォームを使う時、みんなアーティストよりも曲で検索するんだよね。そうなると、これまで以上にソングライターが重要になるわけだけど、ソングライターにとって今のシステムは機能不全なんだ」

「ストリーミングは全部を変えてしまったけど、ストリーミングのロイヤリティではソングライターが一番最後に置かれているんだ。このシステムで100万回の再生があったとすると、インディ・レーベルのアーティストは3000ドル(約33万円)を稼げるけど、ソングライターは1200〜1400ドル(約13〜15万円)しかもらえないんだ。それも曲にソングライターが単独だった時だけどね」

「曲が共作だったら、他のソングライターと分け合うことになる。平均するとソングライターはアーティストに較べて2分の1から3分の1しかもらえないんだ。『楽曲経済』なのにもかかわらず、これは不公平だね。そうしたことを反映するためにはロイヤリティの分配を変える必要があるよね」

彼は次のように続けている。「これは裕福になることについてではない。これは新たなソングライターたちが技能を磨いて、作品の正当な報酬を受け取ることができるようにすることなんだ。ABBAの前、ベニー・アンダーソンと僕はスウェーデンで10年近く作曲の見習いをやっていて、一緒にだったり、別々だったり、そうやってよりよくしていったんだ」

「ロイヤリティがなければ、そうした時期も持てないし、改善するためのクリエイティヴ面の自由も得られない。自分を養えるぐらい稼げなければ、別の仕事につかなきゃいけないし、やりたいことに集中できなくなってしまうわけだからね」

ビョルン・ウルヴァースは「ストリーミングに最適化された」曲を書く「ソングライティング・キャンプ」という産業モデルは「冒険やクリエイティヴィティを失わせる機運」を作り、「最初の成功を収めるのが難しくなってしまう」と語っている。

ビョルン・ウルヴァースはこれまで全世界で3億8500万枚のセールスを記録しているABBAについてキャリアを始めた時に今のシステムだったらここまでの成功を収めないと思うと語っている。

「間違いなくこの状況だったら僕とベニー・アンダーソンはチャンスをつかんでいなかっただろうね」とビョルン・ウルヴァースは説明している。「僕らは1年に13〜14曲しか作らなかったからね。よくないものは容赦なくボツにして、書いては書いて、いいと思えるものに取り組んでいるんだ」

先日、ザ・シャーラタンズのティム・バージェスは不平等とされているストリーミング・サービスのアーティストへの支払いについて声を上げている。

先月、国会議員によって開かれた委員会でストリーミング・サービスで新興アーティストは大物アーティストや過去のアーティストと「大きな競争」にさらされていると提言されている。

ティム・バージェスは『ガーディアン』紙で次のように述べている。「基本事項として2019年にUKの音楽業界は経済に58億ポンド(約8300億円)の貢献をしました。しかし、アーティストは受け取るべき金額を目にしていません。約500万枚のアナログ盤が2020年には売れて、私たちがデビュー・アルバムをリリースした90年代前半以来の水準となりました。暗がりにおける希望と興奮とも言えますが、問題もあります。問題はストリーミングです」

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