システム・オブ・ア・ダウンのフロントマンであるサージ・タンキアンはジョー・バイデン大統領の勝利でドナルド・トランプ元大統領がホワイト・ハウスを去ったことについて「世界全体が安心を感じている」と語っている。
先月、EP『イラスティシティ』をリリースしたサージ・タンキアンは『NME』との新たなインタヴューで過去のドナルド・トランプ元大統領への批判とジョー・バイデン大統領により希望を感じているかと訊かれている。
「希望というよりは言葉としては安心だね。アメリカの大統領は外交問題でもすごい力を持っているわけでさ。残りの世界がたくさん影響を受けるんだ」と彼は応じている。「トランプが去って、大人が権力を持つことになったわけで世界全体が安心を感じていると思う」
「気候変動、富の再分配、無償教育、福祉といった政策面で活動家として十分だと思うかって? こういうことでも実を結ぶのが見たいね。ジョー・バイデン政権はバーニー・サンダースやエリザベス・ウォーレン、他の進歩的な人々の考えにも門戸を開いているところがあるからね」
サージ・タンキアンはドナルド・トランプ元大統領を支持して、選挙結果にも不正があったことを主張するバンド・メンバーのジョン・ドルマヤンと政治的見解を異にしていることについてもインタヴューで語っている。
サージ・タンキアンは「いいバンドにはたくさんの競り合いがあるんだ」と説明し、昨年の大統領選挙で政治的見解の違いが「露わになった」ことについて「新たな現象だった」と述べている。
「違った政治的見解を持つ義理の兄弟がいない人を見つけたら、面白い家族だと思うけどさ」
「興味深い柔軟な音楽を作っているバンドにはメンバー間に面白い競り合いがあるバンドもいるんだよ。それは変えないだろうね。4人の人間がすべてのことで一致して、収入を最大化するために僕が“商業音楽”と呼ぶものを作るのよりはいいはずだよ。それだとペプシだからね。システム・オブ・ア・ダウンはパンク・ロックなんだよ」
昨年、ジョン・ドルマヤンはブラック・ライヴス・マターを批判したことで批判を受けていた。その政治的見解のために仕事を断られたことも明らかになっている。
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