JORDAN HUGHES/NME

Photo: JORDAN HUGHES/NME

BBC(英国放送協会)は44人の視聴者から苦情が出たグラストンベリー・フェスティバルのカニエ・ウェストによるヘッドライン・アクトの放映について公式見解を発表している。

土曜日(6月27日)の夜にBBCで放映されたグラストンベリーでのカニエ・ウェストのパフォーマンスについては40人以上の視聴者から苦情が寄せられていた。

会場のワージー・ファームにてピラミッド・ステージに登場したカニエ・ウェストは、約2時間のパフォーマンスを行い、途中ボン・イヴェールのジャスティン・ヴァーノンとのコラボや、クイーンの“Bohemian Rhapsody”の短いカヴァーも交えながら、キャリアを総括するような楽曲を演奏してみせた。

BBCは「カニエ・ウェストがパフォーマンス中に発したいくつかの単語を不快に感じた視聴者」から批判を受けていたことを認めている。

ウェブ上の公式回答で、視聴者にあらかじめ乱暴な言葉遣いがあることを警告していたとし、また放映は深夜放送の時間帯に当たる午後10時過ぎであったとも主張している。BBCは次のように述べている。

「パフォーマンスは深夜の時間帯に放映され、過激な表現が含まれる可能性について、視聴者にはっきりと警告していました――ショウの始まる前と、カニエのアクトが始まった時点の2回、画面上に警告文を出しています」

BBCはパフォーマンス中の悪態などを一切規制しない方針だったが、罵り言葉の箇所は字幕に切り替えるというユニークな対応を取っている。

オフコム(英国情報通信庁)は視聴者の苦情をまず検討した上で、放送規制違反の調査を行うかどうかを決定するとしている。

カニエ・ウェストのヘッドライン・パフォーマンスはBBC Twoが午後10時15分から放映し、平均で110万人が視聴したという。

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