All photos by Sharon Latham

Photo: All photos by Sharon Latham

ノエル・ギャラガーは11月1日に『エニー・ロード・ウィル・ゲット・アス・ゼアー(イフ・ウィー・ドント・ノウ・ホエア・ウィーアー・ゴーイング)(原題)』と題された自身初となる書籍を刊行する。

「舞台裏に迫った壮大な物語」になるという本書は、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズとしての最近のワールド・ツアーの模様や、高い評価を得ることとなった彼の最新作『フー・ビルト・ザ・ムーン?』の制作過程について追ったものとなっており、元マンチェスター・シティのフォトグラファーであるシャロン・レイサムによって撮影された写真や、ノエル・ギャラガーを初め、マイク・ロウやクリス・シャーロック、ラッセル・プリチャード、ゲム・アーチャー、ジェシカ・グリーンフィールド、シャルロット・マリオンヌ、YSEÉらによる発言が収められている。

『エニー・ロード・ウィル・ゲット・アス・ゼアー(イフ・ウィー・ドント・ノウ・ホエア・ウィーアー・ゴーイング)』の刊行を記念して、『NME』では本書に収められている10枚の写真を初め、ライヴで照明を担当するフジことデヴィッド・コンヴァーティノや、ハイ・フライング・バーズのメンバーらの発言を独占入手することができた。

1. ブライトンの照明

BRIGHTON-GIG13_NOEL_2000
フジは次のように語っている。「僕はハイ・フライング・バーズが始まった時にノエルに声をかけてもらって、2011年以来すべての公演で彼と仕事をしているんだよ。今回の新作が出る時には、そのひと月前にアルバムを受け取っていたんだ。なかには感情が伝わってくるような曲もあって、それを聴くとこう思うわけでね。『これまでやっていたような、典型的なロックの公演的な照明はつける必要がなさそうだな。新しいことをやってみよう。影を使ってもっとアーティスティックなものにしてみたり、オアシスの時にすら使ったことがなかったようなレーザーを使ってみたりとか』ってね。僕は写真の照明さえ見れば何の曲の時か分かってしまうんだ。これは“It’s A Beautiful World”のコーラスだね」

2. ブリストルの空に向かって

Bristol1_NOEL_2000

前例のないアクセス権を得た、元マンチェスター・シティのフォトグラファーであるシャロン・レイサムのレンズを通して、これまでに見たことのないノエル・ギャラガーが写し出されている。

3. ブリストル公演に向けたハサミ・ソロのウォーミングアップ

Bristol2_NOEL_2000
ノエル・ギャラガー本人によって選定された、ステージ上やステージ以外で撮影された何百枚もの未公開写真を通じて、読者はアメリカやカナダ、UK&アイルランド、ヨーロッパ、東南アジアを旅することができるほか、ノエル・ギャラガーの赤裸々なインタヴューや、彼の逸話、バンドやクルーたちによる寄稿文も収められている。

4. リーズへようこそ

Leeds2_NOEL_2000
「時々、自分がやっていることにちょっと飽きてしまうこともあるんだけどね」とノエル・ギャラガーは書籍の刊行を記念して行ったQ&Aセッションで聴衆に語っている。「仕事として考えることもあるわけでさ。けど、今回のツアーは今のところ最高だと思っているよ。『俺って最高なんだな。マジで』っていうほどにね」

5. マンチェスターのO2リッツに降臨

Ritz_NOEL_2000
本書はファンのみならず、ハイ・フライング・バーズのバンドメイトに向けたラヴレターでもある。

6. シェフィールドを掌握するノエル

All photos by Sharon Latham
ハイ・フライング・バーズのメンバーであるジェシカ・グリーンフィールドは次のように語っている。「時々、“Wonderwall”とかを全員が歌っているのを見ると感情が込み上げてくることがあるわ。私は昔からオアシスが大好きだったの。ポスターも持っていたし、友だちもみんなポスターを持っていたわ。私の父は昔ギターの先生をやっていて、生徒たちにはあらゆるオアシスの曲を教えてた。兄もオアシスの大ファンだったわ。だから時々、『自分のやってることが信じられない』と思うことがあるの。当然よね」

7. ドイツのヴィースバーデンにて

Wiesbarden1_NOEL_2000
同じくバンドメンバーのシャルロット・マリオンヌは次のように語っている。「私はハサミを弾いたり、手持ちの鈴を鳴らしたり、タンバリンやシェイカーを担当していて、ヴィブラスラップも始めてみたの。パーカッションだってこれまでは叩いたことなんてなかったし。叩けなかったっていうのが本当のところ何だけどね。個人的には、ステージの上で自信を持てるようになった。自分のバンドではフロントウーマンをやっていたんだけど、シャイだったから。このバンドに入った時は、自分の居場所を見つけられた気がしたわ。それに、今はバックバンドだしね! 前に立つよりも後ろにいるほうが楽しいの。前よりもすごく自信に満ちているわ。以前の私と比べものにならないくらい。それは私にとって新たな発見だった」

8. ダブリンへの帰還

Dublin2_NOEL_2000-1
ノエル・ギャラガーは次のように語っている。「このツアーでのレーザーだったり、あらゆる照明はアルバムとすごくマッチしているんだ。現代的でありながら、それでいてクールなんだよ。そのすべてに圧倒されたんだ。照明の奴はフジっていうんだけどさ、あいつにはやられたよな。これまでに見せてもらった写真だったり、動画もそうなんだけど……それを見た時には、『ウソだろ、 俺たちはこう見えてるのか? チケットを値上げしたほうがいいかもしれないな』って思ったよ」

9. グリニッジのバックステージ

Greenwich19_NOEL_2000-1
ノエル・ギャラガーはハイ・フライング・バーズとのツアーについて次のように語っている。「今は俺もバンドも自分のペースでやれているからね。他の奴らとだったらツアーに出ていないと思うよ。もしも一緒にツアーに出る人を世界中から選べたとしても、俺はこいつらを選ぶだろうね。あいつらとつるむのは楽しいし、ギャラもそこまで高くないしな。これも重要なことなんだよね」

10. いい夢を、グリニッジ

Greenwich104_NOEL_2000-1
ノエル・ギャラガーは次のように続けている。「俺はよくバンドの連中にこう言うんだよ。『ここには何かで世界で一番になっている奴はいない』ってね。言ってること分かるかい? 俺たちはグループなんだ。全員で音を鳴らして、それをみんなが気に入ってくれるんだ。俺についても、最高のシンガーじゃないし、最高のギタリストでもないからね。けど、俺自身でいるっていうことについて言えば、世界で一番だね。たくさんの奴が金を払ってまで俺になろうとしてるんだからね。まあ、それは楽勝だよ」

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ