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そして1986年の映画『ラビリンス』ではゴブリンの王、ジャレスとなり、すべての子供が悪夢に見る存在となった。
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音楽的にはデヴィッド・ボウイはこれまでのスタイルを塗り替え続けた。1988年から1992年の間、ギタリストのリーヴス・ガブレルスとティン・マシーンというバンドを結成し、インダストリアルの要素を取り入れたメタリック・ロックを披露した。デヴィッド・ボウイはスターではなく、あくまでバンドの一メンバーとして振る舞った。“Baby Universal”など、いくつかの質の良いロック・チューンをリリースしたにもかかわらず、このバンドは人々に酷評されている。
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ティン・マシーン後、ソロ活動を再開したデヴィッド・ボウイは何かを振り払ったのか、その後実験的で冒険的なスタイルとアイディアを豊富に生み出し続けた。この写真はニューヨークで、1995年の陰鬱なコンセプトのアルバム『アウトサイド』のプロモーション時に撮影されたものだ。このアルバムのサブタイトルは「ベビー・グレース・ブルーの儀式的アートの殺人事件:非線形のゴシック・ドラマ・ハイパーサークル」と題されていた。
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モダン・ロック界において大変な影響力を持つエリック・クラプトンは、1995年にデヴィッド・ボウイが喝采を浴びるのを目にした。この写真は1995年のセレモニーでエリック・クラプトンがデヴィッド・ボウイを祝福した際のものだ。
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エレクトロニカ、ドラムン・ベース、そしてジャングル色の強い1997年の『アースリング』の後、もともとビデオ・ゲーム『オミクロン:ザ・ノマド・ソウル』用に作成していた『アワーズ』も、当時彼が興味を持っていたテクノロジーとインターネットの影響を受けた形に変えている。デヴィッド・ボウイは最も早くダウンロードを活用し、自身のサイトbowie.netを作ったアーティストの1人である。
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デヴィッド・ボウイの70年代の伝説的作品の数多くに参加してきたプロデューサー、トニー・ヴィスコンティの元に戻り、2002年の『ヒーザン』は昔のスタイルに戻ったとして歓迎された。しかし、当時55歳の彼自身は「若者は年寄りを殺さなくてはいけないんだよ……それが人生ってものだし、文化ってものさ」と語っている。
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その言葉に応じてか、彼は2004年にハンブルクで心臓発作を起こしてから、公の場に姿を見せなくなり、2003年の『リアリティ』以降は10年間、アルバムを出すことはなかった。彼の死の3年前、2つのアルバム『ザ・ネクスト・デイ』と『ブラックスター』が発表された。強固な秘密があるかの様な静けさを持ったこれらのアルバムは、高く評価された。
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デヴィッド・ボウイ、本物のロックの巨匠であり、アイコンかつパイオニアであった彼は、2016年1月、69歳の誕生日の2日後に肝臓癌で亡くなった。ブリクストンには彼の人生や偉業を祝福すべく多くの人々が集まり、音楽界のビッグネームたちからも数多くの言葉が贈られた。人々にとっての「スターマン」は、故郷の星へと帰って行ったのだ。
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