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Photo: MASAYOSHI SUKITA
インタヴューでファシズムの良いところを語ったり、ヴィクトリア駅ではナチス式敬礼をしたり、シン・ホワイト・デュークはデヴィッド・ボウイにとっての警鐘だった。ドラッグを断つためにベルリンへ渡ったデヴィッド・ボウイは、ブライアン・イーノと共に独創的なアルバム『ロウ』を制作した。
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Photo: ANDY KENT
ベルリン三部作はこの様にして始まった。『ロウ』の後、冷戦にインスパイアされた『ヒーローズ』を1977年にリリースし、同名のタイトルを冠した曲は彼の最も有名な曲の1つとなった。そして、これをきっかけにデヴィット・ボウイは1978年にワールド・ツアーを行っている。
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Photo: GETTY
大半がニューヨークとスイスでレコードされたものの、1979年の『ロジャー』でベルリン三部作が完成した。また、その間にもデヴィッド・ボウイは役者としての活躍を見せている。1976年に『地球に落ちてきた男』では主役を演じ、1978年のドイツ映画『ジャスト・ア・ジゴロ』では第一次世界大戦後に帰郷するプロイセンの役人役を演じた。
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Photo: GETTY
最も難解で実験的なアルバムを商業的なヒットに結び付ける点が、デヴィッド・ボウイが天才たる所以である。1980年の時折赤裸々なアルバム『スケアリー・モンスターズ』からの“Ashes to Ashes”はUKで1位を獲得した。しかし、これだけではない。彼の最大のヒットである“Let’s Dance”はシックのナイル・ロジャースとのコラボで生まれた。
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Photo: PRESS
クラシックなファンク漬けのタイトル・トラックや、元はといえばイギ―・ポップのアルバム『イディオット』の為に書かれたという“China Girl”といった曲のお陰で、『レッツ・ダンス』は700万枚売れ、デヴィッド・ボウイ最大の世界的ヒットとなった。これはロックンロールの発展に大きく貢献した。
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Photo: GREG GORMAN
『レッツ・ダンス』のヒットにより、デヴィッド・ボウイは80年代の“Tonight”や“Never Let Me Down”のように商業的な音楽性を追求していくが、のちに「芸術的には、たぶん絶不調の時期だった」と自ら語っている。
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Photo: GETTY
80年代はいわばスワーヴ(上品な)・ボウイの黄金期となった。彼のショウは1985年にウェンブリー・スタジアムで行われたチャリティーコンサート、ライヴエイドの最大のハイライトとなった。
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Photo: GETTY
元恋人のミック・ジャガーとコラボし、世界的ヒット“Dancing In The Street”を生み出し、同年にはジョン・レノンと“Fame”を、クイーンと“Under Pressure”をと、三大ベストコラボレーションが作られた。
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