Benjamin Vnuk

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素晴らしいニュー・アルバム『ポスター・ガール』について「かなり恋に夢中」な作品だと感想を伝えると、ザラ・ラーソンは目を輝かせた。「あら、めちゃくちゃ夢中よね!」と彼女は勢いよく答えてくれる。「恋について曲を書いたり、恋の話をしたりするのが大好きなの。私って恋に取り憑かれているんだと思う。文字通りね」

午前10時、スウェーデン出身のザラ・ラーソンは、ストックホルムの自宅からZoomでインタヴューに応じてくれた。明るくて居心地の良さそうな部屋にはロックダウン生活の心強い味方、飲みかけの赤ワインのグラスが後ろのテーブルに置かれている。「実のところ、昨夜は友達が来ていたの。ワインをしこたま飲んじゃった」と現在23歳のザラ・ラーソンは事情を明かす。「二日酔いの感じもティーンエイジャーの頃とは違ってきたわね。でも、私にとって2021年はお酒の年になるはず。だから前進あるのみね!」

ザラ・ラーソンはこの頃よくワインを飲んでいるそうだが、テキーラも好きだという。どちらも有力な選択肢とはいえ、同じ日に両方を飲むのは控えた方がいいかもしれないと伝えておいた。それはともかく、恋愛の話に戻ろう。「それこそが私たちが生きている理由だし、私たちが存在するうえでの核心というべきものだわ」とザラ・ラーソンは語っている。「私って4秒で恋に落ちてしまうタイプなの。だから、まさしく恋愛が自分という人間の本当に大きな部分を占めているというわけね」

ザラ・ラーソンは先日、「こんなの非合法なんじゃないかってくらい気分が良いの」とも語っていたが、彼女が恋愛に夢中だとはまだ信じられないという方がいるなら、サード・アルバム『ポスター・ガール』を聴けばすぐご理解頂けるはずだ。本作の冒頭を飾るのは、恋の喜びがきらめく2020年のシングル“Love Me Land”である。「Never thought I would love again / Here I am, lost in Love Me Land(また恋をするなんて思ってもみなかった。でも私は今ここにいて、ラヴ・ミ―・ランドで迷子なの)」と彼女は歌っている。また、ソウルフルなダンス・ナンバー“I Need Love”も本作のハイライトのひとつだが、「like an addict needs a drug(まるでドラッグを欲しがる中毒者のよう)」と彼女は満足げだ。さらに“Need Someone”では、素晴らしい自信に満ちた次のような対句を披露している。「I’m happy I don’t need someone / I’m happy, but I want you(私は幸せ、誰も必要ないくらい。そう、私は幸せ、だけどあなたが欲しい)」。最後から2番目の曲“FFF”のタイトルは「友達に恋してしまった(falling for a friend)」を略したものだ。

『ポスター・ガール』は失恋を乗り越えて新しい恋の喜びと出会う一種のコンセプト・アルバムになっているのではないか。しかし、そのように問いかけてみると、ザラ・ラーソンは丁寧に話をはぐらかしてしまった。2019年8月、当時の交際相手でモデルのライアン・ウィテカーと破局したという噂がインターネット上に広まったザラ・ラーソンは、次のようなインスタグラムのミームをシェアしていたのだった。「失恋で落ち込んでいても、それでOK。巷はあなたがシングルになるのを待っていたわ」彼女はその後、『ピープル』誌の取材に対して確かに「今はシングル」だと認めていた。

「私はただ、本当に良いポップ・ソングがそろったアルバムにしようとだけ考えていたの」と彼女は語っている。「そうね、それがたまたま誰かと別れたり、新しい人と出会ったりしたときに感じる気持ちを歌ったものばかりになったというだけかな。だって、人生で私の興味があるのはそういう類いのことだから」

少し間をおいて、彼女は次のように続けている。「知っての通り、私は気分の上がる女性のポップ・アンセムを書きたいと本気で思っているわけだけど、何度挑戦してみても、安っぽくならないようにするのはすごく難しい。多分、もう10回くらいはフェミニストのアンセムを作ろうとしてきたんじゃないかな。でも、これからも挑戦し続けるつもりだし、できるはずよ。世界についての私の考えを、前よりもちょっとだけ多く曲に入れていくつもり。でも今のところ、私の曲の多くは恋愛と人間関係の曲だと思う」

とはいえ、気分の上がるアンセムはすでに本作にもある。ディスコ調の“Look What You’ve Done”は失恋ソングだが、「This girl’s having fun(こっちは楽しんでるから)」と彼女が歌えば、聴く方も元気を取り戻せる。「そうね、あの曲は本当に力をもらえる感じがする」と彼女は認めている。「とても美しいメロディよね。ヴァースは少しABBAを思わせるところがあるし。私は本気で自分をとても強い女性だと思っているから、作っていて楽しかった。けれど同時に、私はすごく強い分、時には反対の一面を見せる曲も書いてみたいと思うこともあるわ。まさしく弱いというわけじゃないけど、なんて言えば良いんだろ? 傷つきやすさかな」

ザラ・ラーソンはアルバムのリード・シングル“Ruin My Life”を引き合いに出す。「I want you to ruin my life, yeah / To ruin my life, yeah, to ruin my life(あなたには私の人生を台無しにして欲しいの。ねえ、台無しにしてよ、私の人生)」というフックがややマゾヒズムにも聴こえるメランコリックな楽曲だ。「あの曲からはあまり力をもらえないよね」と彼女は低い声で笑う。「だからこそやってみたかったの。傷つきやすい中にも確かな強さがあって、それを見せたかった。でも、大抵の場合は『私って最高』という感じのヴァイブを自分の音楽に与えたいと思ってる。だって、そんな気分じゃない時だったとしても、そんな気がしてくるからね」

「元カレに対してこんな風に思うことがあるでしょ。『ははは、私はうまくいってるけど、あなたは最悪な状況のようね』って。こういう曲は書いていて気分が良いし、彼らだって聴いて悪い気はしないと思う」

ザラ・ラーソンの強さは“Love Me Land”の大変シンプルなミュージック・ビデオにも表れている。彼女は紫のライトに照らされた何もない室内で、本人の言葉を借りれば「激しく踊っている」。幼少期にスウェーデン王立バレエ学校で6年間学んだというだけあって、彼女の動きは明らかに自信に満ちているが、それにしてもかなり勇ましいヴィジュアルだ。ザラ・ラーソンのダンスから視聴者の気をそらせるものは何も登場せず、私たちの目はただ彼女にだけ集中することになる。

1時間に及ぶインタヴューの間もずっと、ザラ・ラーソンからはあたたかな自信が溢れ出している。彼女は早口でよく笑い、気が向けば回り道をして喋る。K-POPの覇者BTSの2019年のシングル“A Brand New Day”でのコラボレーションは「光栄」だったと語り、彼らの「曲を可能な限り良くしようとする献身ぶり」を称賛しているが、かといって彼女がこのボーイズバンドに圧倒されてしまったようには聞こえない。明らかに彼女はありのままの自分で心地よさそうにしている。だが、『ポスター・ガール』の制作中は「不安」を感じることもあったという。

スカンジナビア半島以外でもリリースされる彼女のアルバムとしては2作目となる本作は、国際的な成功を収めた出世作『ソー・グッド』から約4年ぶりのニュー・アルバムとなる。前作は“Lush Life”や“Never Forget You”といった大ヒット曲を収録して、イギリスではトップ10入り、アメリカでのセールスはプラチナを達成した。

新作のリリースの遅れには新型コロナウィルスの影響もあったと彼女は語るが、制作面での紆余曲折もあったように見える。本作の12曲に2018年のヒット“Ruin My Life”は選ばれているが、一方で2019年のシングル“Don’t Worry Bout Me”や“All The Time”は堅実な出来ばえながら未収録だ。彼女は率直に明かしてくれた。「ようやく『本気で今アルバムを出したい。今じゃなきゃいつ出すの?』っていうところまでたどり着けたの。だって、リリースしない口実ならいつでも見つけられるわけだし、それが4年間やってきたことね」

彼女は自嘲気味に笑ってみせる。「あのね、正しいタイミングと思えるときは来ない気がするの。多分プレッシャーを感じていて、どうしても失敗を恐れてしまうせいね」

ザラ・ラーソンがどうしても失敗を恐れてしまうというのは、何が“ヒット”しているのか言い当てることが益々容易でなくなった昨今を思えばよく理解できる。YouTubeの再生回数、Spotifyのストリーミング回数、TikTokで使われた数、どれに拠ればいいだろう? 最近はツイッターであの歌手は『低迷期』に入ったとすぐに言われてしまう時代となった。ザラ・ラーソンの場合、若くして大きな成功を手にしたという事実が不安を大きくしているに違いない。2008年、スウェーデン版の「ゴット・タレント」でセリーヌ・ディオンの“My Heart Will Go On”の印象的なカヴァーを披露して優勝したとき、彼女はわずか10歳だったのだ。

その後、ロサンゼルスに渡米するもレコード契約を得られず、2012年に地元スウェーデンのレーベル、TENミュージック・グループと契約している。翌年にはドラマチックなバラード“Uncover”で同国のシングル・チャート1位を獲得した。

そこから世界的な成功を収めるまで長くはかからなかった。2016年に『NME』の表紙を飾った際には、きっぱりと次のように語っている。「できるだけ沢山の人に私のコンサートに来て欲しい」2015~2016年には、ロンドンの歌手MNEKとの軽快なデュエット“Never Forget You”や、クラブ向きなタイニー・テンパーとのコラボレーション“Girls Like”、抗い難い魅力をたたえた2010年代最高のポップ・ソングのひとつ“Lush Life”等のヒットで、計6作ものシングルを全英チャート・トップ20に送り込んだ。2017年にはクリーン・バンディットとコラボレーションしたダンス・ナンバー“Symphony”で全英チャート1位を獲得している。クリーン・バンディットの精密なビートに、ザラ・ラーソンのエモーショナルなヴォーカルが勇ましい気骨を加え、両アーティストにとって共にキャリアを代表するヒットとなった。

ただし、以降のザラ・ラーソンのスウェーデン以外でのチャート成績は絶好調とは言えず、ここ4作のシングルは全英トップ10入りを逃している。だが、彼女のポップ・スターとしての評価は現在も高い。「今はとにかくみんなに私の新曲を聴いてほしいし、どうなっていくか恐れてしまうのをやめたい」と彼女は語っている。「だって正直言って失敗するはずがないでしょう? アルバムを1枚売るというだけ。それが終わったらまた1枚作ろう。今はそういう捉え方をしている。この業界で成長しながら、ずっとそんな風に考えてきたわけだから」

「でも、私の最初の(グローバル展開した)アルバムは文字通り『ソー・グッド』な作品だったわけで、実際はプレッシャーを感じたわ。それでも結局こう思うようになった。『このアルバムのリリースを待たされれば待たされるほど、みんなどうしたって興味を失っていくだけなんだから、このままじゃいられない。とにかくリリースしちゃおう。だっていい出来だし、楽しいし、自分なりの現実逃避でもあるんだから』ってね」

2016年に世界的にブレイクを果たして以来、ザラ・ラーソンはジェンダー間の格差や性暴力の恐怖に関する積極的な発言でも知られるようになった。2016年7月のスウェーデンのブラバラ・フェスティバルで彼女のパフォーマンス中にレイプ被害にあったファンがいたと報じられると、ザラ・ラーソンは次のようにツイートしている。「恥知らずにも観客の女の子をレイプした奴はくたばればいい。地獄の業火で焼かれたって当然よ。フェスに行く女の子たちを不安にさせた奴はくたばれ。憎たらしい連中。憎くてたまらない」

翌年、ツイッター上に「彼女みたいな娘がいるから、フェミニズムは男性を憎むことだって思う人が出てくる」という投稿があると、ザラ・ラーソンは次のように強気なリプライを返している。「これまでも言ってきたけど、もう一度言うわ。男性嫌悪とフェミニズムは別物。私はどちらでもあるけどね」

彼女は今でもあのような挑発に乗っているのだろうか。「そうね。でも、あれだけが私の言ってきたことじゃない」と彼女は語っている。「以前はブログをやっていて、フェミニズムについて色んなことを書いていた。そしたら書けば書くほど、沢山の男性が益々怒り出したわ。『男性嫌悪』という用語を聞くようになったのはその時からだな。というわけでその概念についても本を読み始めて、それからこの言葉を英語で言うのが私にはすごく大変なんだけど、『家父長制』についても勉強したの。今日はかなり上手に言えたんじゃない?」

ザラ・ラーソンは勉強を通して西洋社会が「何世紀も積み重ねてきた構造」の上に成り立っていて、それが家父長制を強固してきたことを理解したという。「それで『くそったれ!』と思った。だから男性嫌悪というのは本来、男らしさの有害なところを嫌うというだけなの」と彼女は語っている。「だから、実は男性も同じものを嫌っているわけ。たとえ自覚がなくても、あるいは自分がフェミニズムに反対していると思っていてもね。たとえ彼らが『いいや、俺は強い男性だ』と思っているとしても、言わばこんな感じ。『そうよね。でも本当はあなたも憎んでいるのよ。内心は泣きたいんでしょ。あなたも本当はただの人間で、時には抱擁や愛、安らぎを必要とすることがある。でも、その思いを友人に打ち明けることはできない。そんなことするのは“ゲイ”みたいだとか、去勢するようなものだとか思っているせいでね』ってね」

2017年のツイートに関しては、「確かに衆目を集めた」と彼女は苦笑いしながら語るが、今なら違った言い方をするだろうと認めている。「たぶん今なら『私は有害な男らしさを嫌っている』って言うかな。だって嫌いなんだもの。ああいうものが世界を良くない場所にしているでしょ。本当にそう。ああいうものがあるから、男性が自分自身や、とりわけ女性に対してあまり優しくない人間になってしまう」

ザラ・ラーソンは『ポスター・ガール』で、アメリカ出身のジュリア・マイケルズや、イギリス出身のカミルといったシンガーソングライターと共作しているが、楽曲制作の場では女性が自分だけというようには絶対にしたくなかったという。しかし、現時点でもなお女性プロデューサーと制作に臨んだ経験は一度もなく、「すごく悲しい」と思っているという。この問題の一端は、音楽業界がある種の男性の虚勢を正当化していることにあると彼女は述べている。「こんな感じの連中に出会ってきたわ。『僕はプロデューサーで、写真家でもあり、スタイリストでもあり、投資家でもあり、監督でもあり、照明係でもあります』みたいなね」と彼女は語っている。「そしたらみんな『そうですよね。仰る通りだ!』みたいに応えるわけ。いや、本当に全部やれるのかって感じでしょ? なのに女の子が私はプロデューサーだとか、ビートを作るのが得意だとか言っても、みんな信じようとさえしないの」

彼女はさらに、2017年にラッパーのリック・ロスが女性蔑視的な発言をして問題となった出来事に触れている。リック・ロスは自身のレーベル、メイバック・ミュージック・グループが女性ラッパーと契約してこなかったことについて次のように語っていた。「俺は契約しないんだ。だっていつもこう思うからさ。自分が結局その女性ラッパーとヤッちゃって、ビジネスが駄目になるんじゃないかってね。写真撮影に多額の費用をかけて、何回かセックスしなきゃいけなくなるだろ」(彼は後日、「あの発言はこの問題に関する私の本心を反映したものではありません」と謝罪している) 今回、ザラ・ラーソンは『NME』に次のように語っている。「あの発言には面食らったけど、そこまで驚きもしなかった。(この業界では)ただ本当に才能がある女性という話だけでは済まなくて、『抱きたい』と思われなきゃいけないということが本当に悲しかった」

ザラ・ラーソンは多くの女性アーティストと比べても自分は幸運な場所にいると語っている。というのも、彼女の世界展開を請け負っているレーベル、エピック・レコードは女性の会長兼CEOシルヴィア・ローヌが率いているからだ。「私はシルヴィアが大好きで、彼女は私を理解してくれていると感じる」とザラ・ラーソンは語っている。「でも、トップの椅子に女性、特に有色人種の女性が就いていることはすごく珍しいことでしょ。私に言わせれば、彼女の方が子どもっぽくないことくらいしか(男性との)違いはないのにね」

彼女の無邪気なまでの率直な意見に筆者が噴き出すと、彼女はこう答えてくれた。「いや、本当にそうなの! この業界では、赤ん坊のように大事に扱ってやらないといけない男性の重役と沢山出会ったわ」とザラ・ラーソンは続けている。「でも、男が『そうはしたくない』とか言って会議から出て行っても、みんなは彼を赤ちゃん呼ばわりしたりしないの。『熱血』だなんて言うわけ。うえって感じね」

このインタヴューもそろそろ終わりの時間だが、これまでソーシャル・メディアやインタヴューで発言してきたなかで後悔していることはあるか尋ねてみた。「この通話が終わったら、たぶん『やっちゃった!』って言ってると思う」と彼女は笑いながら答えている。「私ってとてもおしゃべりな人間だし、とても心配症でもあるの。何度もこう自分に言い聞かせているわ。『思ってることをはっきり言うのはこれで最後にしよう』って。でも、実際は言わずにはいられないの。自分でも結構ストレスがたまるんだけど、現時点ではこれが自分の性格なんだよね」

そんな性格が彼女の大きな魅力でもある。ザラ・ラーソンは素晴らしい、恋多きポップ・スターであり、頭にあることをはっきり言うことを躊躇しないのだ。

ザラ・ラーソンのニュー・アルバム『ポスター・ガール』は3月5日にリリースされている。

リリース詳細

ザラ・ラーソン|Zara Larsson
『ポスター・ガール』
国内盤CD(全16曲)
発売中(2021年3月10日)
海外盤限定ボーナス・トラック2曲&国内盤限定ボーナス・トラック2曲の計4曲追加収録
¥2,200+税 / 歌詞・対訳・解説付 / SICP-6011
01. ラヴ・ミー・ランド 
02. トーク・アバウト・ラヴ feat. ヤング・サグ 
03. ニード・サムワン 
04. ライト・ヒア  
05. WOW 
06. ポスター・ガール  
07. アイ・ニード・ラヴ  
08. ルック・ホワット・ユーヴ・ダン  
09. ルーイン・マイ・ライフ 
10. スティック・ウィズ・ユー  
11. FFF  
12. ホワット・ハプンズ・ヒア 
海外盤限定ボーナス・トラック  
13. フェイマス 
14. ホウェン・アイム・ノット・アラウンド 
国内盤限定ボーナス・トラック 
15. ドント・ウォーリー・バウト・ミー 
16. オール・ザ・タイム 

アルバムのストリーミングはこちらから。

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