NME Japanでは今週末に行われるサマーソニック&ソニックマニア2018の観たいアーティストのランキングを作成してみました。とはいっても、これだけ多くのアーティストが出演するフジロックです。なので、あくまで独断で、編集部で観たいと思ったアーティストのなかから、このランキングを作成してみました。ぜひ参考にしてみてください。
20位 ザ・シャーロックス
2018年のサマーソニック、マリン・ステージの一番手に登場するのはシェフィールド出身の4人組バンドであるザ・シャーロックスだ。UKバンドとしてのソングライティングの伝統を最も正当な形で継承しているバンドの1組であり、今年1月に行った初来日公演で見せた初々しく爽快なパフォーマンスは、日本のオーディエンスにも鮮烈な印象を残している。本国では既にかなりのサイズの会場でギグを行えるまでに成長を果たしており、同じくサマソニに出演するドリーム・ワイフやウルフ・アリスらと共にリアム・ギャラガーの大規模な野外公演に出演するなど、新世代の正統派のUKロックを代表する存在になりつつあるバンドだ。
19位 J.バルヴィン
先月にカーディ・Bとの “I Like It”で自身初の全米シングル・チャート1位を獲得したことも記憶に新しい、コロンビア出身のJ.バルヴィン。ジャスティン・ビーバーの“Despacito”やカミラ・カベロの“Havana”のヒットに代表されるように、昨今のメインストリームのシーンを席巻しているラテン・ミュージックだが、 J.バルヴィンはそんなラテン人気を牽引するアーティストの1人である。今年6月にはスポティファイでの月間リスナー数が約4,800万人に達して、一度記録を打ち立てた。今年のサマーソニックに出演するアーティストの中で、最も旬なアーティストと言っても過言ではない。
18位 レックス・オレンジ・カウンティ
BBCサウンド・オブ・2018で2位にランクインした、本名をアレックス・オコナーというロンドン出身のソロ・アーティストであるレックス・オレンジ・カウンティは、UKのシンガーソングライターの系譜に新たな風を起こしうる存在の1人である。アデルら多くのミュージシャンを輩出した名門ブリット・スクールで学んだ彼が作り出す、洗練されたポップ・ミュージックは既にフランク・オーシャンやタイラー・ザ・クリエイターらアメリカの実力派たちからも寵愛を受けている。弱冠20歳とは思えないサウンドを生み出すレックス・オレンジ・カウンティだが、ライヴでもその実力を遺憾なく発揮してくれることを期待したい。
17位 ドリーム・ワイフ
フジロックフェスティバルにも出演したスタークローラーしかり、6月に初来日公演を行ったゴート・ガールしかり、昨今のロックンロール・シーンでは女性の活躍が目覚ましいが、このバンドもそんな系譜に数えたいバンドの一つ。ラケル・ミョル、アリス・ゴー、ベラ・ポドパデックの3人の女性メンバーからなるドリーム・ワイフを際立たせているのはやはりそのパンキッシュな佇まいとアティテュードで、今年1月にリリースしたセルフタイトルを冠したデビュー・アルバムにそれは凝縮されている。海外では激しいライヴ・パフォーマンスが話題となることも多い彼女たち、初来日のスタージがどんなものになるのか見届けたい。
16位 クリーン・バンディット
幕張会場ではソニックマニアの一番手として、大阪会場ではサマーソニック1日目のホワイト・マッシヴのトリとして出演するクリーン・バンディットだが、今やUKのポップ・シーンを体現するアクトの一組と言って差し支えないだろう。東京を舞台にしたミュージック・ビデオも話題を呼んだ“Rather Be”がバンドに初となる全英1位をもたらして以降、“Symphony”や“Rockabye”、そして最新シングルである“Solo”を含め、計4曲で全英1位を獲得し、すっかり全英シングル・チャートの常連となった。果たしてジェス・グリンの参加があるのかも気になってしまうが、きっと数々のヒット曲に彩られた間違いのないステージを見せてくれるに違いない。
15位 マシュメロ
ソニックマニアにも出演しつつ、サマーソニックの2日でもステージに立つことになるマシュメロだが、そのアーティスト名にしても、そのルックスにしても、そのキャラクター名にしてもマシュメロというアーティストはパーティーのためのペルソナである。その背景にはジャスティン・ビーバーの“Where Are Ü Now”のリミックスや、カリードを迎えた“Silence”、セレーナ・ゴメスとの“Wolves”など、数々のコラボレーションで証明してきた実力があるのはもちろんだが、今回のステージでもなんでもありの精神できっと大きなステージを揺らしてくれるはず。きっと楽しんだもん勝ちの空間がそこには広がるのだと思う。
14位 ケレラ
シンガーとしての実力はもちろんながら、アーティストとしてのアイデンティティとしても強烈なキャラクターを放っている人だ。2013年にリリースしたミックステープ『カット・4・ミー』でシーンにセンセーションをもたらしたケレラは、昨年待望のデビュー作『テイク・ミー・アパート』をリリースし、2017年の年間ベスト・ランキングを席巻することになった。ビョークやザ・エックス・エックス、ゴリラズなど、彼女に惚れ込んでいるアーティストを見れば、その可能性が伝わるかもしれない。自身の歌声をアートとして昇華させた楽曲を生でどう表現してくれるのか、それを目撃したい。
13位 フレンドリー・ファイアーズ
約4年の休息期間を経て、今年3月に2014年以来となるライヴを行ってシーンへの待望の復帰を果たしたフレンドリー・ファイアーズ。翌4月には同じく4年ぶりの楽曲となる“Love Like Waves”もリリースされているが、カムバック・シングルとなった同曲を聴く限りでも、2011年のサマーソニックで会場をダンスフロアへと変貌させた彼らに流れるアップビートなスピリットは衰えていないようだ。ニュー・アルバムの到着も待たれるフレンドリー・ファイアーズだが、まずはフェスティバルを間違いなく盛り上げてくれるだろうそのパフォーマンスで思い切り踊りたい。
12位 クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ
彼らがこんなにも早く戻ってくるなんて、一体誰が想像しただろうか? 昨年のフジロックで実に14年ぶりの来日を果たしたジョシュ・ホーミ率いるクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジは、ハードルを高くして待ちわびていたロック・ファンの心を溢れるまでに満たして、フェスティバルのハイライトの一つとしてロックンロールの健在を強烈に印象付けて帰って行った。この間にリリースされた最新作『ヴィランズ』でもジョシュ・ホーミの捻くれながらも真っ直ぐなロックンロールへの愛情が健在だったのは言うまでもなく、さらに一回り勢いを増したロックンロール・カーニヴァルをサマソニの地で披露してくれるに違いない。
11位 トム・ミッシュ
この人も非常にUKのアーティストらしい魅力に溢れている人だ。15歳でJ・ディラを聴いたことをきっかけにビート・ミュージック制作に乗り出し、一方でジョン・メイヤーにも傾倒するなど、その多岐にわたる音楽のルーツは今年4月にリリースしたデビュー・アルバム『ジオグラフィー』にも結実している。ヴィンテージ感溢れるギターの音色やオーセンティックなソングライティングが今のロンドンの空気を吸ったプロダクションと出会ったその音楽性は新たな才能の可能性を存分に感じさせてくれる。きっとそのサウンドで熱気溢れるサマーソニックの会場に爽快な風を運んでくれるはずだ。
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