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『NME』の名物ライター、ピーター・ロビンソンがアーティストと電話で不条理極まりないインタヴューを展開する、復活第1回目となった今回のお相手は、先日パブリック・イメージ・リミテッドとしての新作『ホワット・ザ・ワールド・ニーズ・ナウ…』をリリースしたジョン・ライドンです。
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こんにちは、ジョン。復帰がうまくいった秘訣は何ですか?

「『NME』と同じくらい面白い雑誌がなくなるとは思わない。俺はいつも評価してたんだ。もちろん、なかには完全にクソなライターもいたけど、そんなやつ誰が気にするんだ? 奴らは現れては消えていく。だけど、俺は違うぜ。俺は常に人を楽しませる存在だ。これから先もずっとね」

初めて『NME』を手に取った人に向かって、あなたはこの雑誌を何と言って説明しますか?

「そうだな、お前はいいトラクター置き場を持ってるんだろうな」

またバターの宣伝をするつもりですか?

「しねえよ! 残念ながら、(CMに出演して)バターの世界の扉を開いたことで、俺はうっかり『(UKとニュージーランドのバター工場間で起こった)バター戦争』に足を踏み入れちまった。すごく奇妙だったね。一体俺以外の誰が国家間のバター戦争のきっかけになるっていうんだ?」

ですが、あなたは英国産のバターの売り上げを85パーセント増加させました。これはすごいことです。私が言いたいのは、あれはいい宣伝だったってことです。すごくいいってわけじゃなかったですが。

「いや、すごくよかっただろ。俺が関わったんだから」

近くの窓から何が見えますか?

「俺は今ロンドンにいる。伸びすぎた生け垣が見えるな。だけど、すごくいい生け垣だ」

あなたのニュー・アルバムの1曲目で、トイレが壊れたと歌っていますが……。

「そうだな、家庭内でケンカしたことがある奴は、どういうことだかすぐ分かるはずさ」

何かの暗喩ですかと聞こうと思っていたのですが、言葉どおり壊れたトイレのことを歌ったのですか?

「うーん、国連の喩えにも使えるけど、これは素直に言葉どおり、トイレが壊れたことを歌ってる曲さ。仲裁は配管工という形で現れる。俺が4年前に自分の手でトイレを取り付けたことで起こった出来事なんだ。この曲には以前に起きた実話があるんだよ」

トイレを自分で取り付けたんですか?

「ああ。そのせいで、俺はトイレの修理もできると思われることになった。俺は今トイレにいるぜ。小便中さ。座ってる。座ってするたちなんだ」

あなたはペットのハムスターの名前をもとに、シド・ヴィシャスというニック・ネームを名付けたそうですね。私のハムスターの名前はミスター・ポテトです。両者とも同じくらいのインパクトを持っていますかね?

「たぶんな。その名前は最近のパンクを見事に要約するだろうよ。元のアイデアはシド・バレットからきててね、小さくて白いフワフワしたやつを通して、伝統を伝えてみたんだ」

あなたは投票に行くなと言ったラッセル・ブランドのことをマヌケと呼びましたが、そのあと一歩下がって、自分の置かれている状況を学んだ彼の決断をどう思いました?

「いい加減な自分の視点について弁明した、彼の行動をもっと称賛するべきだよな。すばらしいよ」

世間から注目されている人が「本当は、自分が何を話してるのか分からない。その件についてはあとで答えるよ」と言ってしまうのは、結構好きです。

「かなり勇気がある行動さ。敬意を表して彼のために立ち上がろうって思えるくらい、本当に勇気がある行動だ。くだらないことを言ってるという自覚がある奴は白状すべきだよな。ラッセル・ブランドはそうしたことで、俺の心からの敬意を得たんだから」

トイレは終わりましたか?

「ああ」

何か変えました?

「俺のパンツ」

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