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2015年、アリアナ・グランデが陳列されたドーナツを舐めて謝罪をしたり、つい最近もディーヴォのメンバーがあからさまに9・11をイメージした結婚式を行って謝罪を強いられている。なんとも驚くべき時代だ。ポップやロックの世界では、ミュージシャンたちがバカバカしい行いや非常識なふるまい、もしくは暴力的な行為などについて公式に謝罪することは珍しくない。アリアナ・グランデのように悪気のないものから露骨に下品なものまで、ここに12人のアーティストが犯した大失敗と、それに対する印象的で理解し難い公の謝罪を12例ご紹介しよう。

ミック・ハックネル - 3年間で3000人の女性と関係を持つ

モテ男として知られるシンプリー・レッドのシンガー、ミック・ハックネルは、『ガーディアン』紙のインタビューを利用して、「単なる身体の関係」を持ったとされる約3000人の女性に謝罪を行った。その後のタブロイド紙の発表によると、女性たちとの関係は1980年代の3年間に起きたようだ。ミックは「どの女性からも愛されたかった、母の愛を受けずに育ったからね」と言いながらも「望んでいたような心のつながりは感じられなかった」ようだ。

キース・リチャーズ - ミック・ジャガーの「アレ」は小さいと発言

キース・リチャーズがかなり大胆にミック・ジャガーのペニスは小さいと発言した、つまりマリファナを吸った状態で、彼が自叙伝の中でミックのアレはこじんまりしていると発言したことに対して、ミック・ジャガーが頭にきていたのは言うまでもない。彼は相当腹を立てていたようで、2013年のザ・ローリング・ストーンズ結成50周年を記念したツアーには、謝罪は「必要条件」だと語っていた。その後、実際に謝罪は行われたようだが、数ヶ月後のキース・リチャーズのコメントから判断すると、彼が心から謝罪しているとは言えないかもしれない。「バンドの再結成のためなら何だって言うさ。分かるだろ?」キースはレポーターにこう語った。「母親にだってウソをつく」

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パロマ・フェイス - ジブラルタルの観衆に「オラ!エスパーニャ」と挨拶

パロマ・フェイスは最近、ジブラルタルのファンに、揚々と「オラ、エスパーニャ!」と挨拶したが、彼女はこれについて「イギリスとスペインが半々の場所に来られるなんて素晴らしいことだと思った」と説明している。イギリスの統治権に関して議論が長く続いているこの場所で、この挨拶は受け入れられず、ブーイングが起きたためパロマは5分間に渡って謝罪の弁を述べるはめになった。テレビ局のマネージャーたちはパロマを旅行番組に起用するために、順番待ちの列を作るに違いない。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミス - ブラジルのサッカーチームのユニフォームで尻を拭く

もし、サッカーチームのユニフォームで尻を拭くマネをするのであれば、ブラジルのチーム、フラメンゴのユニフォームはやめておいたほうがいい。レッド・ホット・チリ・ペッパーズのドラマー、チャド・スミスはリオデジャネイロのクラブでワークショップを行い、ステージでの演奏の際にユニフォームで尻を拭くマネをして、憤慨したサポーターたちから命の危険を感じるような脅迫を受けた。彼は関係修復のため、フラメンゴのユニフォームを着てファンと笑顔で写真撮影に応じるなどしている。オウンゴールは回避されたようだ。

ドラム・クリニックで俺がした不適切で軽率な行為について謝罪したい。サポーター同士の対立関係についての俺のジョークはやりすぎだった。フラメンゴのファンの皆さん…申し訳ない。

デス・キャブ・フォー・キューティー - 自身のフェイスブックがポルノまみれになる

ソーシャル・メディアの悪夢は、オルタナティブ・ロック・ファンの心を捉えて離さないコアなバンド、デス・キャブ・フォー・キューティーにも降りかかった。今年、自身のフェイスブック・アカウントをハッキングされ、いわゆるNSFW(Not suitable for work、職場閲覧不適切)画像が230万人ものフォロワーの目にさらされることとなった。中にはかなり奇抜なセックスの体位も含まれていたようだ。すべての投稿にうまくひねったハッシュタグ#DeathCabForBooty が付けられるようになり、同時にバンドは恥ずかしい思いをしながら「ファンのみんなにこのような投稿が二度とさらされないようにします」と謝罪を行った。

ボノ - iTunesのユーザー全員に許可なくU2の新曲を配信

2014年、世界中のざっと5億人にも及ぶ人々が、自分のiPodにU2のニュー・アルバムが配信されていることに気付いた。これは、アップルによって人々のiTunesライブラリに強制的に入れられたもので、バンド側はこれを音楽配信の革新的な方法だと主張した。しかし、世界中から寄せられた不満の声は、これはU2とアップルによる腹立たしいプライバシーの侵害だと訴えた。ボノはすぐに声明を発表し、一連の騒動は彼の「ちょっとした誇大妄想」によるものだとし、自身の「ささやかな気前の良さ」を嘆いた。これにより、#SorryNotSorry(表面上だけ謝っておく)な印象になってしまった。

マックルモア - ライヴミュージック史上、最も侮辱的なコスチューム

マックルモアが昨年、シアトルでのサプライズ・ライヴで身につけていた黒いスーツにウイッグ、付け髭に大きな付け鼻というコスチュームは、当然のことながら多くの怒りを買った。ユダヤ人の格好を揶揄する反ユダヤ的な物まねと捉えられたのだ。彼は、このコスチュームは仮装用のアイテムをランダムに組み合わせただけだと開き直ってみせ、「俺は人間が好きだし、個性的なものも好きだ。そして時々ヘンな格好をするのも好きなんだ。俺をよく知る家族や友人、ファン達は、俺が決して今日の見出しに書かれたようなやつじゃないってことを分かってる」と語り、自身のウェブサイトで、もし気分を害した人がいるなら申し訳ないと謝った。「誤解されることほど最悪な気分になることはないよ、特に、傷ついたり、気分を害したりした人がいるときはね」

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ジャスティン・ビーバー - 謝罪することだらけ

ここ数年、ジャスティン・ビーバーはいくつかお騒がせな出来事を引き起こしている。まずはモップバケツへの放尿。続いてビル・クリントン元大統領の写真に漂白剤を浴びせて罵った事件。また、来日した際には、渦中の靖国神社の前で写真を撮って、大きな騒動となっている。そして忘れもしない、アムステルダムにあるアンネ・フランクハウスのゲストブックに「彼女はきっとビリーバー(=ジャスティン・ビーバーのファン)になっていたはずだ」と書き込むという無神経なふるまい。しかし、不良少年としての過去について今年3月に謝罪を行い、それぞれの件に対して反省の色を示した。「自分のことを誇りに思うときもあった。でも、自分自身に失望することのほうが多かった。これまでの行動は俺らしくない……自分の本質を見失ってた。それについては謝るよ」

マドンナ - 新作のプロモーションにネルソン・マンデラとキング牧師を利用

マドンナは、ネルソン・マンデラとマーティン・ルーサー・キング・ジュニアを自身と比較したとして謝罪を余儀なくされた。彼女は、アルバム『レベル・ハート』を公民権運動の活動家になぞらえ、彼らの画像をアルバムのアートワークに盛り込んだ。「ごめんなさい、私自身を誰かと比べているんじゃないのよ。私は彼らのレベル・ハート(反逆心)を称え、感謝しているの……これは、犯罪でも、侮辱でもないし、人種差別でもないわ!」とフェイスブックで反論した。

This ❤️#rebelheart had a dream!

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このレベル・ハートには夢がある!

ジェイムス・ブラント - “You’re Beautiful”は「イライラする曲」

10年前、通学中の車内でみんなが聞いていたジェイムス・ブラントの“You’re Beautiful”。2000年代半ばのある時期には、世界各地でチャート1位を獲ったこの曲を聴かない日はないほどだった。彼は後に、この歌が「押しつけがましかった」、そして「イライラする」として、賢く謝罪している。それでも足りないというなら、ここ数年の彼のツイッターフィードを見てほしい。、自虐的なユーモアだらけだというのは有名な話だ。もう十分だよ、ジェイムス。

ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー - ステージ上であわや炎上

メンバーがライヴ中に発火装置の事故で負傷した。普通はそんな不運な被害者に謝罪は求めないだろう。しかし、夢にあふれるボーイズ・バンドの世界では、少し勝手が違うようだ。ファイヴ・セカンズ・オブ・サマーのギタリスト、マイケル・クリフォードはロンドン公演のさなかにステージ上の事故で頭に火傷を負い、前列の観客を驚かせた。そして直後に「会場の子どもたちを怖がらせてしまったならゴメンね」と、謝罪したのである。さらに「ジョーカー(バットマンの敵)みたいだろ」とおどけてみせた。

マイキーを見て。彼、大丈夫だといいけど。愛してるわ。それから、すごくいいショーだった

フォール・アウト・ボーイ - アメリカンフットボールのファンに自分たちの曲を押し売り

正直に言って、ティーンエイジャーの時期を過ぎてしまえば、フォール・アウト・ボーイの曲はどれも同じに聞こえる。したがって、このエモ・バンドが自分たちの楽曲“Centuries”がカレッジ・フットボールのプレーオフ放映で、しつこく流れていたことに対して詫びたのは好感が持てる。ベーシストのピート・ウェンツは「僕らがみんなの気分をひどく害してないことを祈るよ!」と語り、FOXスポーツの取材に対して、自分は耐え切れずチャンネルを変えたとコメントしている。しつこいのは、バンドではなくあの曲の存在感だろう。

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