20位 スレイヴス:ザ・グレイト・エスケイプ


この夏を通して、タンブリッジウェルズ出身のデュオ、スレイヴスは最高にエネルギッシュで、汗まみれのアクトを見せてくれた。上半身裸のドラマー、ギタリストのクラウドサーフィング、野蛮なモッシュピット、マンタについての歌、なんでもアリだ。だが5月にブライトンで行われる、年に一度の新人バンド・フェスティバル、ザ・グレイト・エスケイプこそ、この2人が何か特別な存在だと感じさせた最初のサインだった。同フェスティバル最大の会場をすし詰め状態にした、旬を感じさせるアクトだった。


19位 ブリング・ミー・ザ・ホライズン:レディング&リーズ


ブリング・ミー・ザ・ホライズンのロック界のトップへ向かう階段は続き、今年のレディング&リーズでは、メイン・ステージのトップから2番目というこれまでで最大のアクトを行った。オリヴァー・サイクスとバンド・メンバーたちはニュー・アルバム『ザッツ・ザ・スピリット』のさらにメインストリーム的な方向性を大勢の観客に提供したし、彼らがもう少しでヘッドライナーを務めるだろうと予想しないわけにはいかないよね。


18位 キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメン:レディング&リーズ


もしキャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメンが2016年レディング&リーズのメイン・ステージを飾らなかったとしたら、それはちょっとした奇跡に近い。週末のNMEとRadio 1共催のステージで最大の動員数だった彼らのアクトは、まるでヘッドライナーのようだった。あのステージで彼らは最もプログレッシブなバンドではなかったし、最もオリジナリティ溢れるバンドでもなかった。しかし、神に誓って言うが、本当に観客に愛されていた。


17位 カサビアン:Vフェスティバル


アルバム『48:13』の壮大な2年間のツアーで最後のライヴをこなしたカザビアンにとっては、おざなりにやった方が楽だったはずだ。しかし当然だが、そんなことは起こらなかった。トムとサージはまるで世界一大きなお菓子屋さんで大はしゃぎしている2人のちびっ子みたいにVフェスティバルのステージを跳ね回った。グラストンベリー、それからレディング&リーズのヘッドライナーという名誉を獲得したカサビアンは、ものすごいスケールのライヴをやってのける技術を身に付けており、Vフェスティバルも例外ではなかった。


16位 テーム・インパラ:エンド・オブ・ザ・ロード

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テーム・インパラは今年のフェスティバル・シーズンでは、量より質を重視することに決め、今夏唯一のUKでのアクトにウィルトシャーでのエンド・オブ・ザ・ロードを選んだ。よりダンサブルな方向性のニュー・アルバム『カレンツ』を引っさげた彼らのステージは、当然だが、マスタークラスだった。2015年、ケヴィン・パーカーは基本的に狙いを外さないようだ。


15位 アルト・ジェイ:ラティチュード


2015年に初めてヘッドライナーを務めた中の1組という名誉に輝き、アルト・ジェイはその難解で知的なインディー作品が、彼らが得た主役の座にふさわしいだけの重みがあると証明した。より文化的なラティチュード常連の観客にピッタリなこの3人組は、この夏の最も優雅で趣味の良い呼び物となった(リリックにあるcrisp packet※ポテチの袋には触れずにおこう)


14位 ビョーク:ウィルダネス・フェスティバル


このフェスティバルの少し後、ビョークはそれ以降の夏のツアー日程をすべてキャンセルするのだが、その理由として『ヴァルニキュラ』(アーティストのマシュー・バーニーとの破局の後に制作された)を歌うことが感情的に激しい作業だったことを挙げた。だが、オックスフォードシャーのオシャレなウィルダネス・フェスティバルにおいて、彼女はかつてないほどに荘厳かつこの世のものとも思えない美しさをたたえていた。ピンクのスモークで強調された絢爛かつダークな色合いの舞台、息を呑むようなヴィジュアルと奇妙で不可思議なコスチューム、これらはすべて、悲劇的な美を表現したアルバムへの門出のメッセージだった。


13位 ミューズ:ダウンロード・フェスティバル


テーンマス生まれの陰謀理論プログレ・ファンのミューズが、イギリスの最大のメタルフェスのヘッドラインを務めた? ミューズのブッキングは、スリップノット、ジューダス・プリースト、モトリー・クルーといった他のダウンロード・フェスティバルの出演陣の中で、もっとも物議を醸したブッキングだったが、彼らはハード・ロックでの評判を見事に証明してみせた。最新アルバム『ドローンズ』は、この3人組がリリースしたアルバムの中で過去最高のダウンロード数を記録したが、フェスティバルでは彼らの空飛ぶ相方(ドローンを客席で飛ばすことを提案したが、希望は通らなかった)だけが欠けていた。


12位 ボーイ・ベター・ノウ:レディング&リーズ・フェスティバル


メインステージではリバティーンズがヘッドライナーを務めていたが、レディング&リーズ・フェスティバルのBBCレディオ1・ダンスステージではボーイ・ベター・ノウのスケプタとJMEによるグライム集団がメインアクトに競う活躍をみせた。彼らのステージは中に入れない客が何百人も出るほど満杯となり、間違いなくフェスティバルで一・二を争う人気で、“Shutdown”はさながら同フェスティバルのアンセムのようであった。


11位 ウルフ・アリス:レディング&リーズ・フェスティバル


ブレイク直前のバンドの中で、ウルフ・アリスはインディーズ・カテゴリーの最有力候補として2015年のフェスティバル・シーズンに登場した。6月に発売されたデビュー・アルバム『マイ・ラヴ・イズ・クール』は、惜しくもナンバーワンの座を逃したが、彼らのフェスでのパフォーマンスは情熱的なファン同様に熱かった。エリー・ロウゼル率いるバンドは、1年を通じて第一級の若々しくて熱いパフォーマンスを披露したが、その中でも特にレディング&リーズ・フェスティバルでのライヴは随一だった。


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