Wonderwall

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ブライアン・キャノン曰く、「これはロンドン北西部のプリムローズ・ヒルで撮影されたもので、立っているのは以前クリエイション・レコーズで働いていたアニタ・ヘリエットだ。写真にはベルギーのシュルレアリスム画家、ルネ・マグリットの作品の直接的な影響が表れている。額縁を持っているのは僕の手で、狙い通りの見せ方になるまで大変な時間がかかったので、腕を上げたままにするために肘の下にスツールを置かなければいけなくなったよ」


Don’t Look Back In Anger

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大手花屋インターフローラの店内で気でもふれたように見えるかもしれないが、ブライアン・キャノンによれば、こちらもザ・ビートルズへのオマージュであるとのこと。「ベースにしているのは、リンゴ・スターがザ・ビートルズを一時的に脱退した後、レコーディングのスタジオに戻ると(復帰を祝って)自分のドラムセットが埋もれるに程たくさんの花で飾られているのを目にしたというエピソードなんだ。この撮影のために、オランダから1万本のカーネーションを取り寄せて、その内3000本をインクに浸して青く染めたんだ」


D’You Know What I Mean?

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“D’You Know What I Mean? ”のジャケット写真の撮影は、1997年、ウィガンのボクシング・ジム付近の路地にあるブラインドステップスという階段にオアシスを立たせ、騒ぎを避けるために幕で遮った上で秘かに行われた。人々が上を向いている姿は、労働党がほぼ20年ぶりに与党政権の座に返り咲く直前の、当時の政治的情勢のうつろいを表しているという。


Don’t Go Away

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オアシスのジャケット写真でビンゴをしているなら、これで上がりだ! “Don’t Go Away”の歌詞に飛行機が登場することだけでなく、これはザ・ビートルズが人気の絶頂期にファンの黄色い声に迎えられたリヴァプール・ジョン・レノン空港なのだ。あとはダッフル・コートを着たブライアン・キャノンが酔っ払って飛行機を操縦すれば、史上最高にオアシス的なジャケット写真となっていただろう。


Live Forever

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単なる家じゃないかって? やれやれ、ここまで何も学ばずに読み進めて来たのだろうか。“Live Forever”のジャケット写真に使用されているのは実はジョン・レノンが子供時代を過ごした家で、この写真を数年前に撮影していたスペンサー・ジョーンズは「神聖で謎めいた質感」があると感じたそうだ。リアム・ギャラガーの大のお気に入りのジャケット写真でもある。

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