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政治から世俗的なもの、極めて奇妙なものまで、ツイッターは、物思いに耽る世界屈指のフォロワー数を誇る者たちを通して、我々にあらゆるセンスを身につけさせてくれる。

コンスタントに自分の思想を世の中に発信するミュージシャンたちは、スタジオを離れても満足することなく内面を世間と共有する。一般的な思想であろうが実に自意識過剰なセルフィであろうが関係ない。

ツイッターでなら、何にだってなれる。コメディアンにコメンテーター、批評家に人生のコーチ。無限のオーディエンスを前にして、自分の最も野蛮な思想もキム・カーダシアンのように25万リツイートを獲得するかもしれないし、年間で一番面白いジョークを飛ばしてもブレナヴォンのように29回しかリツイートされないかもしれない。マライア・キャリーはディーヴァとしての火を灯し続けているし、スクリレックスは馬に乗っているし、シェールはトランプを吐瀉物に例えている。なんて生き甲斐のある時代だろう。

2016年は、いつだって自分たちより楽しんでる人がいるという事実を学習できた年になった。

「ちょうど馬に乗って火山を登るところ」

「ジョン&ヴィニーズのトイレって過去最高のクラブね」

次のツイートたちには関連があるかもしれない。

「まだベッドから出ていないけど、猫に”Pillow Talk”を歌ってあげたよ」

「天国の門に辿り着いたのにApple IDのパスワードを求められて覚えてなかった時の気持ちったらもう」

「フェイスブックでお手製のホームビデオたちを観て、ポリ袋問題の解決策をとうとう見つけてやったぜってなると、もう寝る時間なんだよな」

「何かを皮肉的に好きになる時間なんて私にはないわ」

ジェイデン・スミスは全投稿をリスト記事のタイトルのようにつぶやく。

「空が何色かについて誰かと議論してはいけないよ」

政治の混乱は新世代の文化コメンテーターたちを刺激したようだ。

「“Boris”(EU離脱派の中枢を担った前ロンドン市長のボリス・ジョンソン)って打つといつも”Virus”に勝手に訂正されるな」

大衆迎合主義が台頭してきたことに対しては知的な議論が交わされている。

「トランプって本当にイライラする。彼を形容できる言葉なんてないわ!!
もしかしたらヴィジュアルかもね!!
スープに浸かったような髪に、歯槽膿漏。へへへ。
ウジ虫。シャワーに当てた男性器。女性器。クソ。吐瀉物。飢えた子ども」

「この波トランプに似てるな」

オノ・ヨーコは新たな大統領の誕生を彼女ならではの方法で受け入れている。

「親愛なる友人たちよ、ドナルド・トランプに対するわたしの思いとしてこのメッセージをみんなと共有したいわ。愛を、ヨーコ」

カニエは批評家に抗議している。

「ピッチフォークよ、このアルバムは10点満点で30点だぜ」

セルフィー世代のナルシシズムは手に負えなくなってしまった。

「この人形を寝室に置くのを娘に拒否されたよ。理解できん」

“ザ・1976”はファッション業界でちょっとした話題となった

「僕のサイド・プロジェクトは幸先のいいスタートが切れたよ」

「ストレンジャー・シングス」はそこら中に見受けられる

「自分が『ストレンジャー・シングス』に出てくる男の子に似てるって気付いた時」

ブリット・アウォーズは愉快だった。

「wi-fiのパスワードはなんですか?@brits」

ソファに座った皮肉屋たちも健在。

「グレート・ブリティッシュ・ベイク・オフ(英BBCの料理番組)ってヤラセだよな」

https://twitter.com/americanxmoney/status/807714179520012293

「キャットベリー・クリーム・エッグ(イースターエッグ)のセールが始まる頃にはもうこの取り巻きたちもいなくなるんだろうな、絶対。#Xファクター・ファイナル」

マライア・キャリーは神々しかった。

https://twitter.com/MariahCarey/status/752555659418271744

「癪にさわる世界を旅する人」

我々は自分たちの識別能力を疑った。

「ロス・ゲラーもしくはドレイク?」

いや、そんなことなかったかも。

「そんなことこれっぽちも気にならないぜ」

ともあれ少なくとも2017年は楽しめそうだ。

「もし君が2016年を悪い年だと思ったのなら、2017年は僕がアルバムをリリースする予定なんだ」

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