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ブラーが25年前にリリースしたデビュー・アルバム『レジャー』をアナログ盤で再発するという。あの当時、ブラーがこうして四半世紀が経った後もシーンで威厳を保ち続けていることを予想できた人は、まあ、そんなに多くないはずだ。もしかしたら、それがブラーではない可能性だって十分にあったのだ。そこで今回は、あなたがもう忘れてしまったかもしれない90年代のアーティスト50組を御紹介する。
1. ロングピッグス
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ロングピッグスはいくつかのヒット曲で成功を味わったものの、1999年の『モービル・ホーム』をリリースした時には皆の注目はなかった。そのアルバムを買った人はいないかもしれないが、だからと言ってアルバムが駄作ということにはならない。
2. マリオン
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90年代半ば、マクレスフィールド出身のマリオンはレディオヘッドとツアーを共にして新しい親交を深めた。彼らのデビュー・アルバム『ディス・ワールド・アンド・ボディ』は陽射しを避けて寝室に閉じこもり、アイラインを濃く書いているような多感なタイプの人にとっては名盤だった。“Sleep”はUKチャートでトップ20入りを果たしたが、その後ジェイミー・ハーディングがコカイン欲しさにガーデンニング用品を盗んで販売したことで逮捕され、それ以降は鳴かず飛ばずになってしまった。
3. ストレンジラヴ
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ブリストル出身のストレンジラヴは独特の存在感を放つパトリック・ダフが率いていて、どういうわけかグラムロックの魂とジョイ・ディヴィジョンのダークさを併せ持っていた。ブレット・アンダーソンは、彼らのアルバム『ラヴ・アンド・アザー・ディーモンズ』でバック・コーラスをレコーディング中、メンバーにコカインを振りかけようとしたという。しかし、世間は彼らを受け入れる準備が整っておらず、バンドは1998年に解散した。
4. マイ・ライフ・ストーリー
ジェイク・シリングフォードはどうやら、90年代初期にロンドンの地下鉄で楽器を抱えた人々を呼び止めて彼のミニ・インディ・オーケストラを集めたようだ。マーク・アーモンドにインスパイアされた“‘12 Reasons Why I Love Her”は90年代半ばの一連の小ぶりなヒット曲の最初で、そのうえ地味に壮大だ。
5. ベイビーバード
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誰もが“You’re Gorgeous”を覚えていることだろう。下品なカメラマンが女性を対象化することへの皮肉を歌っており、それは後にバンドの中心人物のスティーヴン・ジョーンズの汚点となってしまう。2013年にベイビーバードを解散する時までは多くの作品を残していたが、成功までには程遠かった。結婚式の時にDJに忍び寄ってみよう。“You’re Gorgeous”はいまだに親戚のおじさんたちでフロアが埋まる曲なのだ。
6. キャンパグ・ヴェロセット
90年代終わり頃に現れたピート・ヴォス率いるポートマス出身の遊び人たちが『NME』の表紙を飾る程のスターになるとは。映画『時計じかけのオレンジ』ばりの脅しにすっかり染まったことで、この主人公アレックスの仲間たちは自転車のギアへの異様なフェチを発展させていく。スカンク・ロックの先導者であるこのバンドへの意見は分かれ、インディ・ロック・ファンを困惑させたが、最終的に彼らは“Vito Satan”という曲でUKチャートで最高75位を記録している。
7. エレクトロニック
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エレクトロニックはインディ・ロックを代表する二人の中心人物で形成されているが、他の巨匠たちの崇拝される作品がうごめく中では、バーナード・サムナーとジョニー・マーが90年代の数年で一緒にやったことというのは容易に忘れ去られてしまう。“Get The Message”は評価が低いが、驚くべき楽曲だし、“Getting Away With It”にはニール・テナントが参加している! 当時は覚えておく価値のあるスーパーグループだったのだが……。
8. ジーズ・アニマル・メン
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ブライトン出身のジーズ・アニマル・メンはすべてを備えていた。自信、カッコいい服、メジャーレーベルとの契約、そしてスターとしての振る舞いだ。彼らが実際に持っていなかった唯一の物といえば、ヒット曲だ。ヤク中で溢れかえっていたニュー・ウェイヴ・オブ・ニュー・ウェイヴに便乗しまくっている中で登場したものの、UKチャート・トップ75を数回賑わせただけで、よろめきながらベッドへ消えていった。
9. テリス
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ニューポート出身のかなりヤク中で、みじめな度ほどに不成功に終わったテリスは、2000年代まで持ちこたえたバンドの1つだ。1998年に結成し、2002年に解散している。こういうタイプは興味深い。『NME』はテリスが大好きだったが、みんなは反対だったようで、クレイグ・デイヴィッドの方が良かったのかもしれない。勝者もいれば、敗者もいる……。
10. キング・アドラ
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キング・アドラは90年代終わりに出現したバンドの1つだ。空気ゴム以来、バーミンガムが輩出した最もエキサイティングなものだと証明した。酔っ払って盛り上がる『ヴァイブレイト・ユー』で、2000年に入ってすぐにヒットとなった。
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