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プリンスが紫の雨となってしまった今、ギター・ファンクの大部分はレッド・ホット・チリ・ペッパーズの手に託されていると考える人もいるかもしれない。彼らは長時間に及ぶフェスティバル・ジャムの実践者であり、性的魅力と言ってもいい数え切れない音楽的成果を誇っている。

しかし、いつも各アルバムに少なくとも1曲は不意打ちとなるシングルを仕込んでいるのだ。それが“By The Way”や“Californication”、“The Zephyr Song”、“The Adventures of Rain Dance Maggie”だった。そして、待望の11枚目のアルバム『ザ・ゲッタウェイ』からの初リリースとなるシングル“Dark Necessities”も非常に魅力的な仕上がりだ。

フリーの意識はトム・ヨークとのアトムス・フォー・ピースとして過ごした時間によっておそらく変わったようで、まずはベースとギターによるイントロの後、ピアノやベース、シンセのドローンの一群が膨らんでいき、その後にはマリアナ海溝のように深いフリーのベースラインが続く。

ジャジーなファンク・ポップの軽快さに先導され、シックな手拍子と低いノリのディスコ・ノアールのグルーヴによって、どこかザ・ビートルズ風のミドル・エイトを生み出しており、レッチリ版の“A Day In The Life”を書こうとしているような雰囲気を生んでいる。しかし、それもセクシーさへと転じていくことになる。これは喜んであなたを巻き込むような曲ではないが、あなたを正面から弄んでみせる曲であることは確かだ。

“Dark Necessities”の音源はこちらから。

iTunes Storeでは、アルバムの予約注文受付も開始しており、いま予約すると最新シングル“Dark Necessities”がその場でダウンロードできる。

リリース詳細は以下の通り。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ / Red Hot Chili Peppers
ニュー・アルバム
『ザ・ゲッタウェイ』原題:The Getaway
2016年6月17日リリース
品番:WPCR-17366|価格:¥2,300 +税
トラックリスト
1. ザ・ゲッタウェイ / The Getaway
2. ダーク・ネセシティーズ / Dark Necessities
3. ウィ・ターン・レッド / We Turn Red
4. ザ・ロンゲスト・ウエーヴ / The Longest Wave
5. グッドバイ・エンジェルス / Goodbye Angels
6. シック・ラヴ / Sick Love
7. ゴー・ロボット / Go Robot
8. フィースティング・オン・ザ・フラワーズ / Feasting on the Flowers
9. デトロイト / Detroit
10. ジス・タイコンデロガ / This Ticonderoga
11. アンコール / Encore
12. ザ・ハンター / The Hunter
13. ドリームス・オブ・ア・サムライ / Dreams of a Samurai

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