BABYMETALは、4月2日のSSEアリーナ・ウェンブリーを皮切りに2016年のワールドツアースタートさせている。ライヴでは、姿を消すトリックや旗を振りながらの行進、そして『スター・ウォーズ』を彷彿とさせるトリビュートなどをフィーチャーした、エネルギッシュで劇場感たっぷりのステージを披露している。
世界中で人気を呼ぶJ-ポップとスラッシュ・メタルを融合させた日本のグループ、BABYMETALのライヴは、まず「Metal Resistance Episode IV:Reincarnation(転生)」と題された映像のイントロダクションから始まる。BABYMETALのシンボルとも言えるメタルの神「キツネ様」が現れ、「ヘヴィ・メタルは世界を旅し続ける」そして「決して終わることはない」というメッセージが表示される。ステージ上の白塗りの顔をしたバンド・メンバーの背後には、古代の寺院のようなデザインのセットが組まれ、そこに白装束姿のトリオが現れるや否や、大きな音とともに3人の姿が消える。次の瞬間、10代のシンガーであるSU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALの3人がトレードマークの黒い衣装を身にまとい、アリーナ中央のステージに現れる。ロックと日本のアイドル・シンガーが融合する。
ウェンブリーに来てくれてありがとう! みんな大好き、みんなとひとつになった!#BABYMETAL #London #MetalResistance
BABYMETALの3人は、ダンスで動きを合わせて、“BABYMETAL DEATH”を披露していく。そしてポップなナンバー“あわだまフィーバー”では、伝統的な東ヨーロッパ風のダンスを取り入れてみせる。3人の揃ったダンスは“いいね!”、“ヤバッ!”と続き、 “紅月 -アカツキ-”では、黒いマントにくるまったSU-METALが暗いムードの漂うバラード的なメロディを火のともったランプのそばでしっとりと歌い上げていく。
4月1日に世界同時発売されたニュー・アルバム『METAL RESISTANCE』からは、ヒップホップ調の”GJ!”、軍歌的アンセム“META!メタ太郎”、そしてスピード・チューンの“Amore – 蒼星 -”など、より幅の広がり見せた音楽スタイルを披露している。ライヴのハイライトは2014年のデビュー・アルバム『BABYMETAL』からの純粋なポップな楽曲“ド・キ・ド・キ☆モーニング”、“ギミチョコ!!”、そして悪魔の角をつけたダース・ベイダー風『スター・ウォーズ』的演出がなされた“4の歌”となっている。
「どうして人々はお互いを傷つけ合うの? 誰を何のために傷つけるの?」、そして「イジメ、ダメ、ゼッタイ」という映像が流れ、それを合図に“ウォール・オブ・デス”が起こり、3人のカンフー風の振付けとともに“イジメ、ダメ、ゼッタイ”が始まる。本編ラストの曲“THE ONE”では、リアルタイムでライヴ・ビューイングをしている日本の会場の様子や、イギリスでの人気ぶりをフィーチャーしたスライドショーが画面に映し出され、SU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALの3人がステージの中央に黒いマントをまとって現れる。そして、アンコールでは“Road of Resistance”が披露された。この曲で3人はランプの周りをBABYMETALの旗をなびかせながら行進し、最後にSU-METALが大きなドラを打ち鳴らして曲を締めくくっている。SU-METALは観客に向かい、次のように語りかけている。「日本に帰ります! だけど覚えていて、私たちはいつでもあなたの側にいるよ!」
BABYMETALのこの日のセットリストは以下の通り。
BABYMETAL DEATH
あわだまフィーバー
いいね!
ヤバッ!
紅月 -アカツキ-
GJ!
Catch Me If You Can
ド・キ・ド・キ☆モーニング
META!メタ太郎
4の歌
Amore – 蒼星 –
メギツネ
KARATE
イジメ、ダメ、ゼッタイ
ギミチョコ!!
THE ONE
Road of Resistance
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