PAUL BUGLER/NME

Photo: PAUL BUGLER/NME

ザ・ストーン・ローゼズが3作目となるスタジオ・アルバムをレコーディング中なのではないかとの憶測を巡って、現地時間3月23日の午後、ファンがロンドン北部のクラウチ・エンドにあるポール・エプワースが所有するチャーチ・スタジオに押しかけ、レコーディング用の機材の写真をツイッター上に立て続けに投稿するなど、その興奮は最高潮に達することになった。

ファンの1人は、ザ・ストーン・ローゼズの新曲について「6月より前に」聴くことができると言っていたと語っていた。しかし、マニとジョン・スクワイアはスタジオ近くの地元のパブにいた客に対して「ライヴのためのリハーサルを行っている」と話し、噂を否定している。

『NME』は現地時間3月23日の夜にロンドン北部のスタジオへ向かい、ニュー・アルバムの可能性について探ってきた。

Are The Stone Roses recording a new album at this studio?

NMEさん(@nmemagazine)が投稿した写真 –

「ザ・ストーン・ローゼズはこのスタジオでニュー・アルバムのレコーディングをしているのだろうか?」

到着すると、教会にはいくつか明かりがついていたが、建物内部から音楽が聴こえてくる様子はなかった。

数人のファンは、メンバーが中から出てきた時にサインや写真撮影に応じてくれるだろうと期待して外でキャンプをしていた。

41歳のテリー・ロビンソンは、バンドの姿をひと目見ようと16歳の娘アレックスとエプソムからやってきた。「彼らがここにいるという噂を聞いて、来るかどうか悩んだんだ」と話す。「妻から許可がおりた瞬間、すぐに娘と地下鉄に飛び乗ったよ」

さらに彼はこう続けている。「1989年からザ・ストーン・ローゼズの大ファンなんだ。これまでアムステルダム公演(レニがステージから立ち去ったことで有名なギグ)や、ヒートン・パーク、フィンズベリー・パークでのライヴを見に行ったし、この夏はエティハド・スタジアムでのライヴを2回見に行く予定さ」

テリー・ロビンソンによると、スタジオ関係者が彼にバンドがレコーディングを行っていると話したという。「ここに来てから、アディダスの箱を2つ持った宅配便業者が現れたから彼のあとに続いて入ったんだ。中にいた人が、バンドはスタジオでレコーディング中だと言ってたよ」

The Harringay Arms in Crouch End where Mani and John Squire were recently spotted

NMEさん(@nmemagazine)が投稿した写真 –

「最近マニとジョン・スクワイアが目撃されたクラウチ・エンドにあるパブ、ザ・ハリンゲイ・アームズ」

最近マニとジョン・スクワイアが目撃されたスタジオ隣のパブ、ザ・ハリンゲイ・アームズのオーナであるベン・ヘイズも同じく、バンドがこのスタジオでレコーディングしていると語っている。「ギタリストとベーシストの2人が昨日軽く飲みに来た。小休憩だったみたいだ。きっとレコーディングか何かをやっているんだろう」

そして、こう続けている。「ここにはアーティストがたくさんくるんだ。ラナ・デル・レイに、アッシャー、U2やアデルが何回か来たことがあるよ。ここが気軽に入れて誰にも邪魔されない場所だからいいんだ」

「ザ・ストーン・ローゼズのレニはクラウチ・エンドにあるポール・エプワースが所有するチャーチ・スタジオでサインに応じ、ファンとの撮影に応えている。 #stoneroses #🍋🍋🍋」

ドラマーのレニがついにスタジオの外に現れて、ファンとの写真撮影やサインに応じた。『NME』がニュー・アルバムのレコーディングを行っているのかどうか尋ねると、彼は冗談で「レコーディングしてるよ」と語り、次のように続けている。「何も言うことはできないんだ。だって、叩きのめされちまうからな」

「素晴らしかった」とテリー・ロビンソンはコメントしている。「バンドメンバーに会ったのはあれが初めてだった。わざわざ来た甲斐があったよ。彼は私の大好きなメンバーだけど、おそらく休憩でもしにきたのかもしれないね。自分のヒーローにいつ会えるかなんてわからないだろ? 電話中の彼を邪魔してしまったけど満足してるよ」

Reni signs some autographs for fans outside Paul Epworth's Church Studios in Crouch End

NMEさん(@nmemagazine)が投稿した動画 –

「レニはクラウチ・エンドにあるポール・エプワースが所有するチャーチ・スタジオの外で何枚かのサインに応じた」

ライアン・マシューズもレニと言葉を交わしたファンの1人で、ニュー・アルバムの可能性について「最高だね」と話している。「レニと会えてとてもうれしかった。まるで夢みたいだ。ツイッターでここにいるかもしれないっていう情報を目にして、イチかバチか来てみたら本当にいたんだ。最高だよ」そして、興奮気味に話しながら続けた。「3作目をレコーディング中だとしたら最高だね」

そして、現地時間3月24日、フロントマンであるイアン・ブラウンは『NME』に対して、1994年発表の『セカンド・カミング』以来となる待望のアルバムに取り組んでいるのではないかという噂に対して、バンドが新しい音源を確かにレコーディングしていることを認めている。

イアン・ブラウンは、ポール・エプワースが所有するロンドン北部のレコーディング施設、チャーチ・スタジオの前で、バンドの新曲が「まもなく」公開されると『NME』に語っている。彼はさらに、新曲が「壮大な」サウンドになっていると語っている。

イアン・ブラウンが『NME』の取材に応える映像はこちらから。

期待して待つしかない。

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