Photo: William Drumm

ビリー・アイリッシュは通算3作目となるニュー・アルバム『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』について語る公式インタヴューのテキストが公開されている。

ニュー・アルバム『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』はビリー・アイリッシュとフィニアスによる作曲で、デジタルと限定のフィジカルでリリースされている。アナログ盤は8形態でリリースされており、「最も持続可能な形で」製造が行われている。

ビリー・アイリッシュはアルバムのリリース発表時に次のように述べている。「フィニアスと私はこのアルバムをこれ以上なく誇りに思っている感じで、聴いてもらうのがすごく待ち切れない」

ビリー・アイリッシュは新作『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』を引っ提げて2024年から2025年にかけて行われる北米、ヨーロッパ、オーストラリアのツアーも発表されている。

ツアーは9月29日にケベックのビデオトロン・センターで開催される公演から始まり、12月末まで北米を回る予定となっている。ツアーは2025年2月中旬から3月初旬までオーストラリア公演が続き、2025年4月から7月までヨーロッパ・ツアーが行われる。

インタヴューは以下の通り。

――このアルバムはいつ頃制作にかかり、いつ頃作り終えたのですか? 制作秘話があれば教えてください。

「アルバムの制作を始めたのは確か2022年の10月あたりだったと思う。けど今思えば、2022年の8月に“BITTERSUITE”のサビと歌詞を書いたんだけど、それから全然手を付けていなかった。もちろん、それが何かのためになるとか、このアルバムのためになるとか、そういうことは分からなかった。そして2024年の1月か2月にアルバムを完成させたけど、実際のところ、アルバム制作のほとんどは昨年の5月までやっていなかった。だから2023年の5月から1月か2月までだったから、それほど長い期間ではなかった」

「よし、アルバムの裏側のストーリーね。すぐ思いつくのは、私は子供のころから過剰運動症候群で、そのせいで常にけがをしたりしていて、それが原因であることもあれば、違う原因の時もあった。足の指を怪我したんだけど、原因とか一切わからなくて、2年間くらい治らない状態のままだった。1年前、つまり2023年の5月に、足の指にステロイドの注射を打ちに行って、すごく痛かった。病院の人は『絶対よくなるし、治る』って言ってたけど、いつものように治らなくて、一日中その足に体重をかけることができなかった。そこまで痛くなることを知らなかったし、朝6時に起きて片道1時間かけて病院に行って帰ってきて、運転もできなかったから嫌なことばかりだった。しかもその日はうつ病が激しくて、散々だった」

「作業をするために兄の家に送ってもらい、彼のソファーに座って『音楽を今から作るなんで信じられない』と思ってた。その日が“THE GREATEST”を書いた日で、そのおかげで残りの曲も書き始めることができた。“THE GREATEST”を書く前は何も形になっていなくて、計画も自信もなかった。私たちは緊張感を持っていてその日はとても辛かったし、音楽を制作できる気がしなくて、それについて話していた。でも、“THE GREATEST”のブリッジ以外の部分がすべてその日に完成して、アルバムのインスピレーションとコンセプトも完成した日だった。長くなっちゃったけど、そんなことがあった」

――楽曲“LUNCH”について教えてください。

「“LUNCH”についてはすごく楽しい曲だと思う。この曲は、フックを思いついた瞬間に2人で『これはいい曲になる』って思ったんだ。最終的にどのような曲になっても、すごくいい曲になることは分かってた。分からないけど、すごくポップな曲で、最初はそれが少し怖かった。というのも、そうした世界に行くのは常に気が進まなかったりする。自分がそうした世界にいるとしてもね。でも、この曲は大好きだし、歌詞も器用で、楽しくて、クールだと思う」

――“LUNCH”のミュージック・ビデオについても教えて下さい。

「ミュージック・ビデオは分かりやすいと思う。私が小さいころから大好きだった90年代ヒップホップビデオへのオマージュを込めた作品を作りたかったんだ。昔使われていたカメラをベースに、その面白さを表現している。ただ私が踊ってるだけで、楽しいし、大好き。ミュージック・ビデオ撮影の裏側は、ビデオを通してずっと食べていて、つまり撮影中もずっと食べていないといけなかった。楽しそうに聞こえるけど、逆だった。サンドウィッチを丸々一つ食べて、ピーナッツバターとジャムのサンドウィッチを三つ、クッキー、さくらんぼ、オレンジ、またクッキー、イチゴ、リンゴ、オレンジジュース、りんごジュース、チョコレートミルクとかをずっと食べてた。欲しいショットが撮影できるまで続けないといけないけど、そのせいで一日中食べ続けた。お腹が空いてなかったから、食べてから、飲み込まずバケツに吐き出してた。グラマラスでしょ?」

――“CHIHIRO”のテーマやエピソードについて教えて下さい。

「“CHIHIRO”は日本人女性の名前。大好きな曲の一つで、曲のタイトルと私にとってそれが意味していることも大好き。フィニアスと一緒にプロダクションに取り組むのはすごく楽しかった。本当に時間がかかった曲だった。最初に作り始めた曲の一つであったけど、最後まで調整をしていた曲の内の一つでもあった。最後まで完全に満足しなかったんだ」

「この曲を作るプロセスで本当に楽しんでいいっていう認識があって、変わったこともしていい気がした。フィニアスとビリーの典型的なスタイルを表現している曲だと思う。歌詞もそうだし、私の歌い方も、コアである自分と人々に知られている自分を良く表現できていると思う。プロダクションもフィニアスらしくて、ユニークで面白いものになった。この曲は大好きだし、聴くたびに良くなっていく気がする」

――アルバムの中で、特に思い入れのある曲はありますか?

「言うとすれば、“THE GREATEST”は自分にとって特別な曲だった。それがアルバム全体を作れた理由だから。私にとってすごく特別な曲で、アルバム全体の芯のような曲だと思う。うまく言葉に表せられないけど、本当に大好きで、おかげでやっと正直になれた瞬間だったし、今後も正直でいられると思う」

「この曲を書く前は“正直な部分”で少し抵抗を感じていて、自分に正直になれなかったからこそ歌でも正直ではなかった。この曲でやっと『ああ、今は正直でいていいんだ』って自分を許せた気持ちになれて、それは素晴らしいことだと思う」

新作『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』のストリーミングはこちらから。

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