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NME Japanではソニックマニア2023に先立って大注目の5組という切り口で気になっているアーティストを選んでみました。サマーソニック2023が完全ソールド・アウトとなる中で、まだ間に合う世界基準のフェスティバルがここにあります。ぜひ参考にしてみてください。

シャイガール


昨年9月にリリースされたデビュー・アルバム『ニンフ』が今年のマーキュリー・プライズにノミネートされていることがこの人の実力を端的に物語っているだろう。アルカをはじめ、、ブラッドポップ、そして今は亡きソフィーといった錚々たるプロデューサーとコラボレーションを行ってきた彼女だが、人々の心をつかむポップネスとシーンの一歩先を行くハイ・クオリティな実験性が同居するそのサウンドは最近の新進気鋭のアーティストの中でもピカ一と言っていい。今年のグラストンベリー・フェスティバルでも既に貫禄たっぷりで、多くの観客を集めていたのが印象的だった。

グライムス


彼女の今回のステージはDJでの出演ということで、『ブック1』というタイトルになると言われている「スペース・オペラ」をテーマにしたアルバムがいまだ出ていないことを考えると、フルスケールのライヴは難しいだろうし、DJとかライヴとか、そういう既存のエンタテインメントの枠組をどう捉えているのかも彼女の場合には分からない。しかし、地球上で最も影響力を持つ実業家の子どもを2子もうけた人である。特権的とも言える立場で現在の世界についての情報に接しているわけで、その視座はDJであってもいろんなところから溢れ出すことになる。それに触れるだけで、もうその価値は十分だろう。

ジェイムス・ブレイク


ジェイムス・ブレイクという人はその才能があまりに巨大なので、周囲からはいろんな期待が寄せられ、その結果、これまでは大文字のソングライターとしての役割を求められてきたところがあった。だから、ビヨンセへの楽曲提供などもやってきたと思うのだが、来月リリースされる新作『プレイング・ロボッツ・イントゥ・ヘヴン』ではエレクトロニックなルーツに戻ることを明言している。そうなると、名曲“CMYK”を初めとしたR&S時代のキレッキレの彼を期待してしまうわけで、そうしたモード・チェンジも含めて、キャリアの節目になるようなタイミングでのライヴになるんじゃないかと思っている。

オウテカ


ライヴには一生に一度は観ておいたほうがいいんじゃないかというものがあって、オウテカのライヴとはその最右翼だろう。オウテカの場合、自分が一番よく覚えているのは2005年のクラブチッタ公演で、ずっと真っ暗で、ほぼ何も見えず、その中であのビートやサウンドテクスチャーを聴くというのは一生忘れられない体験になった。あれから考えると18年、2018年の来日から数えても5年、2020年には『サイン』と『プラス』という2枚のアルバムを2週間の間に立て続けにリリースしている。最近のモードは分からないけれど、頻繁に来日する人でもないので是非観てもらいたい。

ムラ・マサ


やっぱり最も期待しているのはこの人だ。2010年代にはディスクロージャーを初めとしてダブステップの空気を吸った若い世代のイギリスのプロデューサーが青田買いされるような状況があったけれど、それも一段落落ち着いた中で地道に真っ当なディスコグラフィーを積み上げてきたのがムラ・マサその人ではないだろうか。世間的に言うと、やっぱりファーストのインパクトというのが大きいわけだけれど、インディ・ロックへの歩み寄りを見せたセカンドも多様なゲストを迎えたサードも、やっぱり彼にしか作れないシグネチャー・サウンドがある。深い時間でも関係ないパフォーマンスを見せてくれるはずだ。

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