テーム・インパラのケヴィン・パーカーは新たなインタヴューでダフト・パンクの解散について家族が亡くなったようだったと語っている。
トーマ・バンガルテルとギ=マニュエル・ド・オメン=クリストの2人は、おなじみのヘルメットとレザー・ジャケットを着て、砂漠を歩く2006年公開の映画『エレクトロマ』の映像を使った8分の「エピローグ」と題された映像で解散を明らかにしている。
今回、アップル・ミュージック1のマット・ウィルキンソンの番組に出演したケヴィン・パーカーはダフト・パンクの解散について「そうだね、おかしな話だよ。おかしいというのは、つまり(ダフト・パンクの解散を聞いて)自分がこんなにも感情的になると思わなかったんだ」と語っている。
「彼らが発表した映像──8分かそこらのミュージックビデオを観ていたせいかも知れない。ビデオの内容が解散を示唆していたように思えたし、明らかに、解散を発表した彼らと重ね合わせて観ていたんだよ。それで本当に心が動かされた。何とも言えない気分だった。今となっては、彼らが解散を決め、その発表に至った理由は何だったのかなと思う。だって、彼らはアルバム『ランダム・アクセス・メモリーズ』以降は何の作品も発表していないからね」
彼は次のように続けている。「本当にショックだったよ。家族のような親しい誰かが亡くなったことを知らされた時のような気分だった。もちろん、誰かが亡くなった時のような悲しみとは違うと分かっているけれど、そのくらいのショックだった。そして、電話を手に取って自分のバンドメンバー、ドムとジェイにメッセージを送った。老舗デュオが終わるぞ、とね。そうだ。つまり、グループを解散できるのは大したことなんだ。それにはかなりの根性が必要だからね」
「決して『来年にショーを演ったら、誰かが俺たちに10億ドルくれるかも知れない。だから頑張ろうぜ』なんてのは訳が違う。分かるだろう、言いたいことは『これで終わりなんだ』ということ。終わりにするには、途方もない根性が必要なんだよ」
番組でケヴィン・パーカーはダフト・パンクを初めて聴いた時のことも語っている。「土曜日の朝に放映されているビデオクリップを眺めている子供のように、テレビの前に座っていたんだ。まさにそんな感じだったよ。曲は“Da Funk”だったかな。初めて聴いたときのことは鮮明に覚えているよ。その頃は、エレクトロ方面の曲にはあまり興味なかったんだけれど、ダフト・パンクの曲は頭に焼き付いてね。何だこれは?という感じだったよ」
ダフト・パンクは解散の発表を受けて音楽のセールスが急増したことが明らかになっている。
米『ローリング・ストーン』誌によれば、ダフト・パンクのストリーミング・サービスでの再生回数は前日2月21日に較べて2月22日は約500%になったとのことで、楽曲のダウンロードは1335%に、アルバムのダウンロードは2650%になっている。
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