ポール・マッカートニーはこれまでのバック・カタログから154曲を下にキャリアを振り返る著書を刊行することを発表している。
11月2日にリリースされる『ザ・リリックス(原題)』は子どもの頃の曲やザ・ビートルズやウイングスの曲、長きにわたるソロ・キャリアの曲を通してポール・マッカートニーの人生を振り返るものになるという。
本書には自身のアーカイヴから未公開の下書きや手紙、写真も掲載される。
アルファベット順に編纂された本書は時系列順というよりは多面的なものになっていて、初めて曲の背景を明らかにするテキストが添えられ、曲を書いた時の状況や影響を与えた人や場所、今どう思うかなどが明らかにされる。
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「数え切れないほど、自伝を書かないのかと訊かれてきたんだけど、ふさわしい時というのがなかったんだ」とポール・マッカートニーは述べている。
「常にやろうとしてきたのは家にいる時でもツアーに出ている時でも新しい曲を書くことだったからね。ある年齢に達すると、過去の日々の出来事を振り返る日記に立ち返りたい人がいるというのも分かる。だけど、自分にはそういうノートブックはなかったんだ。僕にあったのは自分の曲で、数百もの曲は同じ役割を果たすことが分かったんだ。これらの曲は僕の人生を振り返るものなんだよ」
「僕の書いてきたものがこれまで見たことのない僕の人生や僕の曲についての何かを提示できることを願っているよ。音楽がどう生まれ、それが僕にとってどんな意味を持つかを書こうとしたんだ。僕以外の人々にとっても意義あるものになることを願っている」
本書を一緒にまとめたピューリッツァー賞受賞の作家であるポール・マルドゥーンは次のように続けている。「5年以上の期間に及ぶポール・マッカートニーとの対話を基にしたこれらのコメントは極めて自伝に近いものとなっています。アーティスティックなプロセスについての彼の回顧は、英語による詩の長い伝統を使いながら、その可能性を広げたポール・マッカートニーとの文学人としての大きさを明らかにするものとなっています」
先日、ポール・マッカートニーは家に帰るまで自分が彼に近づいていたことに気づいていなかった女性の写真に写り込んでいたことが話題になっていた。
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