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元AC/DCのベーシストであるマーク・エヴァンスは新たなインタヴューでブラック・サバスとのかつての緊張関係について語っている。

“T.N.T.”や“High Voltage”、“Dirty Deeds Done Cheap”、“Let There Be Rock”でベースを弾いているマーク・エヴァンスは1975年から1977年までAC/DCに在籍していた。彼は1月17日に配信されたポッドキャスト『レット・ゼア・ビー・トーク』に出演して、かつての確執など、様々なトピックについて語っている。

現在はローズ・タトゥーでベースを担当しているマーク・エヴァンスはAC/DCのギタリストであるマルコム・ヤングとブラック・サバスのベーシストであるギーザー・バトラーの確執について語っている。

「マルコムはギーザー・バトラーと何らかの理由で騒動になったんだ……彼はギーザー・バトラーを殴り倒したんだよね」とマーク・エヴァンスは振り返っている。

「なんで彼が殴ることになったのかは分からないけどさ。でも、彼は殴り飛ばしたんだ。銃を持ってたり、ナイフを持ってたりなんて話もあったな。そして、次の日の朝、街を出ようとしたら、マルコムが『ホテルに寄っていかないといけない』と言ったんだ」

「マルコムがギーザー・バトラーを殴って、一緒にこれからもツアーをやらなくちゃいけないから、それでホテルに行ったんだけどさ。それで出てくるかと思ったら、あんまりいい感じじゃなくてね。彼はめちゃくちゃ怒っていたね」

マーク・エヴァンスの語った逸話についてはアンガス・ヤングも2020年12月にマルコム・ヤングがギーザー・バトラーと取っ組み合いになったと振り返っている。

アンガス・ヤングは『トーク・イズ・ジェリコ』出演時に次のように語っている。「ギーザー・バトラーとの一件は、ある夜一緒に飲んでいたんだと思うけど、ギーザーがナイフを持っていてね。彼がそれをマルコムに見せびらかしていたんだよね」

「マルコムはそれを取り上げたんだ。ナイフを奪うトリックがあってね。マルコムがすぐにそれをやって、『さあどうする?』と言ったんだ」

「それだけのことだよ。マルコムは次の日起きて、一緒にツアーをやっていたから、申し訳なく思ったみたいでね。『昨晩のことについて謝ったほうがいいな』と思ったんだ」

「それでホテルに行ったらオジーにばったり会ってね。オジーに『何をやっているんだ?』と言われたんだ」

「マルコムが『ギーザーと彼のナイフについてちょっと揉め事があったんだ』と言ったら、オジーは『あいつとあのナイフだろ。マルコム、謝らなくていいよ。あいつには失せやがれと言っときな』と言ったんだ」

2016年の『クラシック・ロック』のインタヴューでギーザー・バトラー自身もこの時のことについて語っており、ナイフを抜いていないと語っていた。

「子どもの頃から常に飛び出しナイフを持っていたんだ」と彼は語っている。「アストンではみんながお互いに刺し合っていたんだ。それでナイフを出していたら、マルコム・ヤングがやってきて、ブラック・サバスを罵り始めたんだ」

「一緒に飲んでいたんだけど、ナイフをいじっていたら、彼が来て『飛び出しナイフでも持ってないと自分がビッグに思えないのか』と言ってさ。それで『何の話をしているんだ?』と応じたんだ。それだけだよ。誰も怪我したりなんかしていないよ」

2020年11月、AC/DCは通算17作目となるスタジオ・アルバム『パワーアップ』をリリースしており、当時2020年最高の初週セールスを記録している。

アンガス・ヤングとギーザー・バトラーとの騒動の後、21歳の誕生日に解雇されたマーク・エヴァンスだが、バンドやその成功に対して恨みはないとインタヴューで語っている。

「哲学的に考えるのが好きなんだ」と彼は語っている。「そういうことで不機嫌になる人もいるんだろうけどさ。振り返ってみても、いい思い出しかないよ。AC/DCには多くの愛と敬意を持っているんだ」

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