M.I.A.が、ニュー・シングル“Borders”の政治色の強いミュージック・ビデオを公開している。
ミュージック・ビデオは、難民の集団にM.I.A.が加わって、難民たちと一緒にボートで旅をし、フェンスをよじ登るものとなっている。曲には次のような一節が含まれている。「政治って一体何なんだろう?/警官が撃つのって一体何なの?/アイデンティティとは何のだと思う?/あなたの権利って何なのだと思う?/人々を傷つけるのって一体何なの?/ボートに乗った人々を何だと思ってるのよ」
プレス・リリースによれば、この楽曲はM.I.A.の次回作『Matahdatah』に収録されるという。
“Borders”のミュージック・ビデオはこちらから。
M.I.A.はラップトップで作業をしているスクリレックスの写真をインスタグラムに投稿しており、アルバムへの参加をほのめかしている。
また、M.I.A.は先日、新たなミュージック・ビデオの公開を妨げられたと主張している。「文化の盗用」であるとの指摘を受けて、ビデオの公開を見送ることになったという。
ロンドン出身のタミル系スリランカ人であるM.I.A.は、この経緯について5月18日に「アフリカで撮影したビデオだから公開できないと言われた」とツイッターに投稿しており、「アメリカやドイツで撮影したビデオだったらどうなるかしらなんて言ったところで、全体のうちの0.01%の私みたいなアーティストにとって無意味なことね」と続けている。
M.I.A.によると、このビデオはコートジボワールで撮影したもので、彼女が「この広い世界でも最高」と評するダンサーをフィーチャーしている。「もし音楽業界がアフリカ系アーティストに国際的レベルで活躍の場を提供するなら、私は喜んでこのビデオを彼にタダであげるわ」
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