Mary McCartney/MPL Communications

Photo: Mary McCartney/MPL Communications

ポール・マッカートニーは新たなソロ・アルバム『マッカートニーIII』を12月11日にリリースすることを発表している。

発表に先立って様々なヴィジュアルを使ってリリースの予告がされてきたが、今回ポール・マッカートニーは40年の時を経て『マッカートニー』3部作を締めくくる作品をリリースすることを発表している。

3部作は1970年4月にリリースされた『マッカートニー』から始まり、すべての作曲とレコーディングをポール・マッカートニーが手掛けており、その10年後の1980年5月に『マッカートニーII』がリリースされていた。

その後もソロ・アルバムを発表し、2018年発表の『エジプト・ステーション』が最新作となっていたポール・マッカートニーだが、今回3部作の最終作となる『マッカートニーIII』をリリースすることを発表している。

プレス・リリースによれば、ポール・マッカートニーは2020年にアルバムをリリースすることを予定していなかったものの、「Rockdownの隔離の中で音楽的スケッチを肉付けし、さらに新しい曲を生み出している」自分がいたという。

「そのうちに自然発生的に生まれた様々な楽曲は『マッカートニーIII』になることになりました。1970年発表の『マッカートニー』、1980年発表の『マッカートニーIII』に続いて、2020年代の幕開けを飾る削ぎ落とされたセルフ・プロデュースによる文字通りのソロ・アルバムです」

今年サセックスでレコーディングされた『マッカートニーIII』は90年代前半にジョージ・マーティンのプロデュースでレコーディングされた未発表曲“When Winter Comes”に立ち戻ったことが最初のきっかけだったという。ポール・マッカートニーはこれに新たな一節を加えて、アルバムの冒頭を飾る“Long Tailed Winter Bird”が生まれている。

2020年の新たなイントロが足された“When Winter Comes”はアルバムの最後に収録される。

新作についてポール・マッカートニーは次のように語っている。「家族と農場でロックダウンの生活をする中で、毎日スタジオに行っていたんだ。映画音楽で少し作らなければいけないものがあって、それがオープニング曲になったんだけど、それができた時に次は何をやる?と思ったんだ。だいぶ前に取り組んだものの時間切れになってしまっていた曲があって、完成途中で残されていたんで、手元にある曲について考え始めたんだ」

「日々、曲を書いた楽器でレコーディングを始めて、そこにレイヤーを乗せていったんだけど、すごく楽しかったよ。仕事として音楽を作るというよりは自分のために音楽を作る感じだったんだ。だから、自分がやるのを好きなものをやって、アルバムになるかも分からなかったんだ」

ポール・マッカートニーは50周年となる今年のグラストンベリー・フェスティバルのヘッドライナーを務める予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミックのために中止となることが今年3月に発表されている。

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