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ニルヴァーナはバンドの象徴的なスマイリー・フェイスのデザインについて別の作者が存在するという説が浮上している。

スマイリー・フェイスはマーク・ジェイコブスのTシャツのデザインが類似しているとして2018年からバンドとファッション・ブランドの間で訴訟が行われてきた。

今回、アルバム『ネヴァーマインド』のアートワークを手掛けたグラフィック・デザイナーのロバート・フィッシャーはあのスマイリー・フェイスのデザインを生み出したのは自分だと主張している。

当時、ゲフィン・レコードにデザイナーとして務めていたロバート・フィッシャーはレーベルがニルヴァーナと契約するという時点で既にバンドのファンだったとして、自らニルヴァーナのデザインを申し出たと主張している。

ロバート・フィッシャーは赤子がプールで紙幣を掴もうとするアルバム・ジャケットも含めてバンドとコラボレーションを行ってきたことで、「グラフィック・デザインの分野ではほぼすべてを担当する人間」になっていたと述べている。

スマイリー・フェイスが生まれたのは1991年の中旬にバンドのマーチャンダイズのためのデザインを依頼された時のことで、「アシッド・カルチャーが全盛だった自身が大学の最終学年の頃によく書いていたスマイリー・フェイスをいろいろ試し始めた」としており、目をバツにして、舌を横に出すデザインにすることにしたと主張している。

その上でロバート・フィッシャーはニルヴァーナ Inc.の従業員になったことはなく、契約書も交わしていないので、職務著作には当たらないと述べている。

ロバート・フィッシャーの弁護士であるインゲ・デ・ブラインは米『ビルボード』誌に依頼人がニルヴァーナがその作者をカート・コバーンだと誤解していることを最近知ったと述べている。

これを受けてニルヴァーナの弁護士であるバート・H・デイクスラーはその主張について「事実としても法的にも根拠がない」と述べている。

先日、ニルヴァーナは2010年代にアメリカのメインストリームのロック・ラジオ局で最も再生された楽曲のランキングで複数の曲が上位にランクインしている。

これはニールセン・ミュージックが発表した「イヤー・エンド・チャート」によって明らかになったもので、2010年代にアメリカのメインストリームのロック・ラジオ局で再生された上位10曲のランキングはすべて、1990年代にリリースされた楽曲で占められている。

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