システム・オブ・ア・ダウンのドラマーであるジョン・ドルマヤンは自身の政治的見解を批判するファンを非難している。
ジョン・ドルマヤンは今年6月に「マイノリティに対する偉大なる友人」とドナルド・トランプ大統領に賛辞を寄せたことで、ファンを驚かせていた。彼はその後ブラック・ライヴス・マターの運動について「まったく正当性がない」として民主党の「プロパガンダの道具」だと述べている。
ジョン・ドルマヤンは自身が所有するラスベガスのコミック・ブック・ストア、トルペード・コミックスに対して批判的なレヴューのスクリーンショットをインスタグラムに投稿しており、そこには「人種差別主義の陰謀論を唱えるファシストの支持者」と書かれている。
「黒人の命や女性の選択に思いやりを持ち、人種差別やファシズムと立ち向かっているなら、この店からは買わないでくれ」とジェフ・ジョーンズという人物は批判している。
「このジェフ・ジョーンズという人物は自分のコミック・ブック会社のトルペード・コミックスを気に入らないようだ。彼とは違う見解を僕が持っているからという理由でね」とジョン・ドルマヤンはキャプションで述べており、これがフェイク・アカウントであることを示唆している。
「もちろん、これは彼の権利だ。ジェフという人物が理解していないのは、モラル的に優位に立っているという偽の認識から恥をかかせたりとかキャンセル・カルチャーとか、彼が採用している戦略がファシストが採用している戦略だということだよ。そして、僕があらゆるジェンダーや支持政党、性的指向、人種を抱えた20人以上の従業員を雇っていることを理解していないんだ」
ジョン・ドルマヤンは続けて従業員が「自分の仕事をして満足している限り、どんな人物であってもいいことから、ここで働くことを選んでいる」と述べている。
ジョン・ドルマヤンはさらに次のように述べている。「もちろん、ソーシャル・メディアで自分の見解を明らかにしても僕の得にはならないわけだけどさ。でも、僕のいるバンドについて僕がバンドのメッセージとは対立するものだと見なされる時、違った見解を持っていることを示すのは重要だというのが僕の意見だ。バンドのメッセージは必ずしも常に僕らの意見を体現するものではないけどね」
「僕が口をつぐめば喜ぶ人もいるんだろうけどね。でも、多くの人を消耗させる意図的な破壊やヘイト、反対の意見を持つ人により暴力的な反応を引き起こす怒りとヘイト、そうしたものに反対する声が一つ減ってしまうんだ。これは誰も救うことにはならないよ」
ジョン・ドルマヤンは次のように締めくくっている。「僕が黙って、持っているものをすべて失い、僕の会社が永久に畳むことを望んでいる人もいるんだろう。でも、僕は君たちには従わず、穏やかに合衆国憲法修正第1条を行使し、平和に破壊なく行う限りは人生を通して反対の考えを自由に口にする権利を支持するよ」
ジョン・ドルマヤンはバンド・メンバーが反対の意見を持っていても公の場で自分の見解を表明することで「職を失う危険性などもまったくない」と語っている。
一方、システム・オブ・ア・ダウンのフロントマンであるサージ・タンキアンは「ものすごく乖離した政治的見解」がありながらもドラマーのジョン・ドルマヤンを擁護している。
「ドラマーにして義理の兄弟であるジョン・ドルマヤンのことを僕はものすごく乖離した政治的見解に関係なく大好きだし、敬意を抱いているんだ。そして、違いこそがシステム・オブ・ア・ダウンではアメリカによる大量虐殺を認める努力の中での強固な同盟となるんだ」
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