ザ・ローリング・ストーンズは“You Can’t Always Get What You Want”がドナルド・トランプ大統領の選挙集会で使用されなくなったことが明らかになっている。
NBCニュースのケリー・オドネルはドナルド・トランプ大統領が“You Can’t Always Get What You Want”の代わりにヴィレッジ・ピープルの“Y.M.C.A.”が使用されるようになったとツイートしている。ザ・ローリング・ストーンズはドナルド・トランプ大統領に楽曲の使用禁止命令を何度も申し立てていた。
「様々なイベントを何度か見てきたけれど、明らかにザ・ローリング・ストーンズの“You Can’t Always Get What You Want”に代わって退場曲がヴィレッジ・ピープルの“Y.M.C.A.”になったわ」とケリー・オドネルはツイートしている。
Now that I have seen it a few times at various events, clearly The Village People’s “YMCA” is now the walk-off song for the president replacing the Rolling Stones’ “You can’t always get what you want”
— Kelly O'Donnell (@KellyO) August 21, 2020
ヴィレッジ・ピープルのリーダーであるヴィクター・ミルズはドナルド・トランプ大統領に楽曲を使用されることについてザ・ローリング・ストーンズと同じ見解を表明している。
6月にヴィクター・ミルズはジョージ・フロイドの死とブラック・ライヴス・マターの運動を受けてフェイスブックで「あなたの集会で“Y.M.C.A.”や“Macho Man”といった私の楽曲をもう使わないでいただきたい」と述べている。「申し訳ないが、もう見て見ぬ振りをすることはできない」
ドナルド・トランプ大統領は2016年の選挙集会で“You Can’t Always Get What You Want”や“Start Me Up”といったザ・ローリング・ストーンズの楽曲を使用してきた。それを受けてザ・ローリング・ストーンズはアデルやニール・ヤング、スティーヴン・タイラーと共に楽曲の使用を止めるよう求めてきた。しかし、ドナルド・トランプ大統領は選挙活動でそうした楽曲を使用し続けてきた。
選挙に勝利して2017年に大統領に就任する際、ドナルド・トランプ大統領は就任コンサートでステージに上がる時にザ・ローリング・ストーンズの“Heart Of Stone”を使用している。
こうした状況を受けて、ザ・ローリング・ストーンズの弁護士チームは音楽出版社のBMIと共に今後の政治集会でドナルド・トランプ大統領に音楽を使用させない方法に取り組んでいることを明かしていた。
BMIはザ・ローリング・ストーンズの音楽を無許可で使用することはライセンス合意の違反となることをドナルド・トランプ大統領の選挙運動に告知している。ドナルド・トランプ大統領がザ・ローリング・ストーンズと団体の警告を無視し続けるのであれば、「使用禁止命令を違反して、ライセンスされていない音楽を使用していること」で法的措置に直面することになると述べている。
一方、ザ・ローリング・ストーンズはロンドンのカーナビー・ストリートに世界初のフラッグシップストア「RS No 9」が9月9日にオープンすることが発表されている。
このストアはユニバーサル・ミュージックのマーチャンダイズ・カンパニーであるブラヴァドとのパートナーシップで実現したもので、「RS No 9カーナビー」ブランドの新たなマーチャンダイズも販売される。
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