GETTY

Photo: GETTY

ザ・クランベリーズのメンバーはアメリカのバンドであるバッド・ウルヴスによる“Zombie”のカヴァーに言及して、彼女が亡くなってからあまりに早くリリースされたとして苦言を呈している。

ドラマーのファーガル・ロウラーはバッド・ウルヴスによる同曲のカヴァーがドロレス・オリオーダンが亡くなった4日後にリリースされたことについて、「無神経だと感じた」と述べている。

ファーガル・ロウラーは「ABCニュース・ラジオ」によるインタヴューの中で、バッド・ウルヴスによるカヴァーは「趣味じゃない」として、「本当に好ましくなかった」と語っている。

また、ギタリストのノエル・ ホーガンは同曲についてリリースされたのが「少し早過ぎた」とし、「自分は気に入らなかった」と述べている。

バッド・ウルヴスはデヴィルドライヴァーやゴッド・フォービッド、ディヴァイン・ヘレシー、イン・ディス・モメントのメンバーを中心に2017年に結成されている。シンガーのトミー・ヴェクストは以前、同曲についてドロレス・オリオーダンの「不安定な政治の二次的被害を映し出した歌詞」に影響を受けたと語っており、「25年後も自分たちが表現したいと思う感情と同じものを捉えている」としている。

ザ・クランベリーズによる“Zombie”のオリジナル・ヴァージョンは、1993年にチェシャー州ウォリントンでIRAによる爆破事件が起きた翌年の1994年にリリースされている。

「ブラバーマウス」によれば、バッド・ウルヴスによる“Zombie”のカヴァーの収益はすべてドロレス・オリオーダンの3人の子供たちに送られているという。ドロレス・オリオーダンは亡くなった2018年1月15日にバッド・ウルヴスのバージョンのヴォーカルをレコーディングする予定だったとされている。

ザ・クランベリーズは昨年、ドロレス・オリオーダンの一周忌を迎えたことを受けて『NME』のインタヴューに応じて、彼女なしで行われたラスト・アルバム『イン・ジ・エンド』の制作について語っている。

ファーガル・ロウラーは次のように述べている。「これはドロレスのこれまでの仕事を祝福するもので、何年にもわたってバンドを支えてくれたファンへの恩返しのような作品なんだ。彼女が遺してくれた贈り物のような作品なんだよ」

広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ