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モンティ・パイソンのテリー・ジョーンズが亡くなった。享年77歳だった。

テリー・ジョーンズの代理人は現地時間1月22日、彼が現地時間1月21日に亡くなったことを認めている。

ウェールズに生まれたテリー・ジョーンズはオックスフォード大学在学中に後にグループメイトになるマイケル・ペイリンと出会い、卒業後に彼や他のメンバーと共にモンティ・パイソンを結成している。

テリー・ジョーンズはモンティ・パイソンの数々のシリーズ作品で出演や監督を務めてきたことで知られており、シリーズの中でも最も愛されている作品の1つである映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』をテリー・ギリアムと共に監督している。

テリー・ジョーンズは2016年、認知症の一種で、コミュニケーションに支障をきたす原発性進行性失語症と診断されたことを公表していた。

テリー・ジョーンズの家族は訃報に際して声明で次のように述べている。「深い悲しみと共に、愛されし夫で父親だったテリー・ジョーンズが亡くなったことを発表致します」

「とても勇敢に、常にユーモアを持ち合わせながら闘っていた前頭側頭型認知症(FTD)との長い闘病の末、テリーは妻のアンナ・ソーダーストロムに看取られながら2020年1月21日の夕刻に77歳で亡くなりました」

「この数日間、妻や子供たち、親族や近しい友人たちが頻繁にテリーのもとを訪れており、彼はその中でノース・ロンドンにある自宅で静かに息を引き取りました。その妥協のない個性や止め処ない知性、そして類稀なるユーモアで60年にわたって数え切れないほどの人々に喜びを与えてきた、優しくて、面白くて、あたたかくて、クリエイティヴで、心からの愛に溢れた人物を私たちは失いました」

「彼のモンティ・パイソンでの仕事や、書籍、映画、テレビ番組、詩作は彼の他の作品と共に永遠に生き続け、真の博識者にふさわしい遺産となるでしょう」

「妻のアンナ、子供たちのビル、サリー、シリ、親族一同は、テリーを担当してくださった素晴らしい医療の専門家の方々や、この数年間を耐え得るものにし、さらに楽しいものにしてくれたケアに当たってくださった方々に感謝しています。私たちはこの病気がいつの日か完全になくなることを願っています。今は繊細な時期であり、私たちのプライバシーを尊重していただければと思います。真にオーセンティックな人生を、彼の言葉を借りれば『愛らしくグルコースをまぶしながら』生きた、類い稀なる才能に恵まれた愉快で幸せな人物と共に生きられたことを感謝しています」

「テレンス・グレアム・パリー・ジョーンズは1942年2月1日に生まれ、2020年1月21日に亡くなりました」

テリー・ジョーンズの訃報を受けてモンティ・パイソンの仲間を初めとした多くの著名人がソーシャル・メディアで彼に追悼の意を表している。

モンティ・パイソンのメンバーでコラボレーターのマイケル・ペイリンはフェイスブックに発表した声明で次のように述べている。「テリーは僕にとって最も近しく、大切な友人の1人だった。優しくて寛大で、人を支えてくれるような、全力で生きることに情熱を捧げた人物だった」

「彼はその世代における最も面白い作家/パフォーマーの1人だっただけでなく、彼はルネッサンスの時代のように完璧な作家、監督、司会者、歴史家、素晴らしい児童書作家でもあり、望みうる最高にあたたかくて素晴らしい仲間だったんだ」

https://www.facebook.com/themichaelpalinpage/posts/2489381084520783

同じくモンティ・パイソンのメンバーであるエリック・アイドルはツイッターで感動的な追悼の言葉を述べている。「1963年にエディンバラ・フェスティバルのステージで彼を観た瞬間から、彼のことが大好きだった」とエリック・アイドルはツイートしている。「何度も笑い合い、ステージの上でもそれ以外の場所でも、彼と一緒に馬鹿騒ぎしていた。彼を知る人にはあまりに悲しいことだけど、もし彼を知らないなら、彼が僕たちに残してくれた素晴らしく面白い瞬間の数々にきっと笑顔になることでしょう」

「さようなら、テリー・ジョーンズ」と俳優のスティーヴン・フライはツイートしている。「巨大な足があなたを踏み付けにきたんだ。あなたはたくさんの喜びを与えてくれたし、計り知れないほどの楽しみや歓喜を与えてくれた。なんと素晴らしい才能と心、頭脳の持ち主だったのだろう」

ドラマ「ブラック・ミラー」の制作で知られるチャーリー・ブルッカーもオンラインでテリー・ジョーンズを追悼しており、彼について「真の天才」だったと評している。

ドラマ「ザ・シック・オブ・イット」の脚本家であるサイモン・ブラックウェルは次のようにツイートしている。「愛らしいテリー・ジョーンズは、パイソンの中心だった。『リッピング・ヤーン』は今なお輝かしいほどに笑えるし、(著書の)『バート・フェッグス・ナスティ・ブック・フォー・ボーイズ・アンド・ガールズ(原題)』は僕をおバカな8歳の子供だった頃のように笑われてくれた。彼を見送らなければいけないなんて本当に悲しいよ」

コメディアンのデヴィッド・ウォリアムスはテリー・ジョーンズの写真を投稿して、「生涯笑わせてくれた」ことへの感謝を記している。

俳優/コメディアンで、モンティ・パイソンのメンバーであるジョン・クリーズもテリー・ジョーンズを追悼して、彼と彼が監督を務めた映画『ライフ・オブ・ブライアン』に賛辞を送っている。「多くの才能に恵まれ、際限のない熱意を持っていた男がこんなにも静かに息を引き取るなんて、不思議な気持ちだよ」とジョン・クリーズはツイートしている。「彼の多くの業績の中でも、僕にとって彼が残してくれた最も偉大な贈り物は、彼が監督した『ライフ・オブ・ブライアン』だね。完璧だったよ」

映画監督のエドガー・ライトは出演者/監督としてモンティ・パイソンの多くの作品に携わっていたテリー・ジョーンズの博識さに言及しながら次のようにツイートしている。「テリー・ジョーンズに、愛情を込めてお別れを。パイソンズの1人で、ミスター・クレオソートで、アーサー・トゥ・シェッズ・ジャクソンで、ディノ・ヴェルコッティで、マンディ・コーエンで、プリンス・ハーバートで、カーディナル・ビグルスで、ヌード・オーガニストだっただけでなく、コメディ史上の名作である『ライフ・オブ・ブライアン』で高い評価を得た監督でもある。彼は惜しまれることになるよ」

テレビ司会者のジョナサン・ロスはテリー・ジョーンズについて「聡明で笑える、可愛らしい」コメディアンと評しているほか、ラッセル・ブランドは『ライフ・オブ・ブライアン』にちなんだジョークを交えて彼を追悼している。

テリー・ジョーンズは2016年、テレビ業界や映画業界への貢献が称えられてウェールズ版の英国アカデミー賞で生涯功労賞を授与されている。

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