テイラー・スウィフトは過去の楽曲を演奏することについて前レーベルからの許可が出されている。
テイラー・スウィフトは楽曲のライセンスを巡ってビッグ・マシーンの創設者であるスコット・ボーチェッタとスクーター・ブラウンと争いになっていることを明かしており、予定されているアメリカン・ミュージック・アウォーズの授賞式でのパフォーマンスや、ネットフリックスで制作が進んでいたというドキュメンタリーで過去の音源を使用することをスクーター・ブラウンとスコット・ボーチェッタによって阻止されたと主張していた。
現地時間11月18日、米『ビルボード』誌の報道によれば、ビッグ・マシーン・グループは声明を発表し、テイラー・スウィフトの名は挙げていないものの「自身のアーティストのライセンスをすべて許諾する」ことに合意している。
ビッグ・マシーンの代理人はお互いに許可したプラットフォームであれば、放送後のストリーミングや再放送についても問題ないとしている。「レコーディング・アーティストがテレビや他のライヴ・メディアでパフォーマンスをするにあたってレーベルの許可が必要ないことは明記されなければなりません」と声明では述べられている。
声明は次のように続いている。「レコード・レーベルの許可は契約アーティストの映像や音源の記録したものについてのみ必要であり、それらの作品がどのようにディストリビュートするか決定されている時です」
米『ビルボード』誌によれば、ビッグ・マシーンは元々アメリカン・ミュージック・アウォーズの制作会社であるディック・クラーク・プロダクションと共同声明と見える形でこの声明を発表したが、ディック・クラーク・プロダクションは米『ビルボード』誌に次のように語っている。「2019年のアメリカン・ミュージック・アウォーズにおけるテイラー・スウィフトの出演についてビッグ・マシーンとのパートナーを組んだ上で合意し、声明を作って、確認し、発表するという時間がなかったんだ。この件に関する最終的な合意はテイラー・スウィフトのマネージメント・チームが行うことになるよ。僕らとしてはこれ以上のコメントはないね」
テイラー・スウィフトのこの確執は今年6月まで遡り、スクーター・ブラウンはスコット・ボーチェッタによるビッグ・マシーン・レーベル・グループを3億ドル(約324億円)で購入している。ビッグ・マシーン・レーベル・グループはデビュー・アルバム『テイラー・スウィフト』から2017年発表の『レピュテーション』までの権利を保有している。
テイラー・スウィフトは当時、前レーベルをスクーター・ブラウンに買収されたことを受けて遺憾の意を表明しており、彼からは「巧みに操られた執拗ないじめ」を長年受けてきたと批判していた。
テイラー・スウィフトは現地時間11月15日、彼女の過去の楽曲を演奏するのを禁止したことはないとするビッグ・マシーン・レコードの主張に反論している。
「ビッグ・マシーン・レコードの創業者にしてCEOであるスコット・ボーチェッタは、アメリカン・ミュージック・アウォーズとネットフリックスについてのリクエストを断固として拒否してきました。ビッグ・マシーンによる反論ではテイラーが昨日投稿で主張したことについては却下してないと言っていました」」
「最後にビッグ・マシーンはテイラー・スウィフトに債務があると言うことで、事実を歪め、お金の話にしてきました。しかし、専門の外部監査人によれば、ビッグ・マシーンはテイラー・スウィフトに対してここ数年の未払いのロイヤリティが790万ドルあると結論づけています」とテイラー・スウィフトの陣営はビッグ・マシーン・レコードとのやりとりを示すメールの内容をソーシャル・メディアで公開していた。
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