フレディ・マーキュリーの元パーソナル・アシスタントで友人のピーター・フリーストーンは『NME』に彼が亡くなるシーンは観たくないとして映画『ボヘミアン・ラプソディ』の続編に否定的な見解を示している。
ピーター・フリーストーンは1979年からフレディ・マーキュリーのパーソナル・アシスタント兼ボディーガードを務めていた人物で、フレディ・マーキュリーが1991年に亡くなるまで彼の晩年に看護をしていた人物の1人として知られている。
ピーター・フリーストーンは映画『ボヘミアン・ラプソディ』にアドヴァイザーとして参加しており、アカデミー賞を受賞した同作の詳細を監修している。
ピーター・フリーストーンは『NME』に次のように語っている。「『ボヘミアン・ラプソディ』に続編があるかもしれないという考えはどうも好きになれなくてね。映画の内容が何であれ、フレディが亡くなるシーンを20分から30分は入れる必要が出てくるわけでさ。そんなの、誰も観る必要はないよね」
「(フレディ・マーキュリーが亡くなってから)28年が経っているとはいえ、僕としては観る必要がないと思っている。観る必要があると本気で思っている人なんているのかな?」
1979年にフレディー・マーキュリーと出会うまでロイヤル・バレエ団に衣装を提供する仕事をしていたピーター・フリーストーンは続けて、フレディ・マーキュリー役を演じたラミ・マレックがアカデミー賞の主演男優賞を受賞した『ボヘミアン・ラプソディ』に賛辞を寄せている。
「素晴らしい映画だよね」とピーター・フリーストーンは語っている。「あらゆる映画賞の受賞にふさわしい作品だったと思うよ。何もかもが誤っているわけではないしさ。クイーンのファンの中には、時系列が変更されていることに意見を言いたくなる人たちがいることも理解できるよ。僕はこの映画を、最初から最後までの物語を伝えてくれるものとしては観ていないんだ。僕はそれぞれのシーンで観るようにしている。真実はそれぞれのシーンに観ることができるんだよ。かなり編み込まれたものにはなっているけど、それぞれのシーンには少なからず真実が含まれているんだ」
続けて、ピーター・フリーストーンは時系列が変更されていることが続編の構想をより一層難しいものにしているとして次のように語っている。「時系列が変更されているわけでさ。映画が締めくくられたライヴ・エイドの後から続編が続くのだとしたら、これまでに変更してきたことをどう修正すればいいんだい?」と彼は語っている。
「(フレディ・マーキュリーとオペラ歌手モンセラート・カバリェが1988年にリリースした)『バルセロナ』の制作期間だったり、特定の瞬間についての2時間の映画を作るわけにはいかないわけでね。彼らは既に作品を生み出したんだ。それで十分だよ」
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