モリッシーは自身の小説処女作となる『List Of The Lost』への批判を受け、レヴューは「人間としての自分への攻撃」だと語っている。
2013年10月に発表した自伝『Autobiography』がベストセラーとなり、文筆家デビューを果たしているモリッシーだが、『List Of The Lost』は彼の初のフィクションによる小説となる。
小説は、悪魔に呪われたリレー・チームの物語で、特にその性描写の不出来が批評の槍玉にあがっている。
『ガーディアン』紙が報じたところによると、チリのウェブサイトが行ったメールでのインタヴューに答えたモリッシーは、小説への反応は内容に対してよりも、彼自身が書いたという事実に根ざす部分が大きいとしている。
「僕は表現の自由を強く信じているし、批評家が言いたいことがあるなら言えばいい」とモリッシーは述べている。「だが、大抵の場合、批判は僕という人間への攻撃であって、小説の内容とはまったく関係ないんだ」
批評家たちに向けた呼びかけとして、モリッシーは次のように続けている。「君たちのために書いた物語ではないんだよ。作者が実際に書いたものを差し置いて、どんなふうに書くべきだったかを決めようとするなんておかしいよ」
小説のレヴューのなかには、モリッシーのファンに作品をわざわざ買わないよう警告するものまであり、それもモリッシーの気に障ったようだ。「批評家たちは彼ら自身の存在やセンスを支持してもらいたいがために、注目を集めようとしているだけだ。こんな世界では何も前進しないよ。世間に本を買わないよう求めるということは、その望みに反して、この本の注目度を上げることになるんだけどね」
『List Of The Lost』は今年の「小説の中のダメなセックス」アウォードにノミネートされたことが、先日明らかになっている。
「小説の中のダメなセックス」アウォードは1993年に始まったもので、「現代小説における、しばしば残酷で味気なく、おざなりで不要な性描写に注意喚起し、このような描写を無くしていくこと」を目的に創設されている。
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