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マニック・ストリート・プリーチャーズは現在も行方不明となっているギタリストのリッチー・エドワーズの半生を描いた来たる伝記映画『4リアル(原題)』への関与を否定している。

マニック・ストリート・プリーチャーズのギタリストで、1995年に失踪してから行方不明の状態が続いているリッチー・エドワーズはその半生を追った伝記映画『4リアル』が制作されることが明らかになっている。

『4リアル』はリンディ・ヘイマンが監督を務めることが発表されており、来年の撮影開始が見込まれている。

しかしながら、バンドのスポークスマンは同作への関与を否定しており、『NME』に次のように述べている。「バンドはこの映画に一切関与しておらず、何もコメントできることはありません」

リンディ・ヘイマンはこれまで数多くのミュージック・ビデオを手掛けており、ポール・マッカートニーやスウェード、ザ・スペシャルズらとの仕事で知られている。

リンディ・ヘイマンが初めて手掛けた映画作品は2002年の『ショウボーイ(原題)』で、これは解雇された後にラスベガスでダンサーになることを目指す映画プロデューサーを描いたドキュメンタリー作品となっている。また、彼女は2016年に男性の自殺をテーマにした作品『ザ・ラフィング・キング(原題)』も手掛けている。

『4リアル』はマニック・ストリート・プリーチャーズの協力こそ得ていないものの、創作活動を支援する非営利団体「クリエイティヴ・イングランド」の協力を得ていることが明らかになっている。『4リアル』という映画のタイトルは、リッチー・エドワーズが1991年に当時『NME』の記者だったスティーヴ・ラマックのインタヴューを受けた際、マニック・ストリート・プリーチャーズはどれだけ本気で音楽をやっているのかという質問に、カミソリで自身の腕に「4リアル(本気だ)」の文字を切りつけて回答したという有名な出来事から取られている。

リンディ・ヘイマンは『4リアル』について『ウェールズ・オンライン』に次のように語っている。「現在二つの映画が進行中です。一つはマニック・ストリート・プリーチャーズのリッチー・エドワーズを描いた『4リアル』という映画で、来年の撮影を目指しています。もう一つは『ラム・ドキシー・ドライヴァー(原題)』という映画で、ヴィクトリア朝時代のイングランドを舞台に、グレイス・ハンマーという威勢のいいスリのロマンティックな物語を描いた作品になります」

『4リアル』に出演するキャストの詳細については現時点で明らかになっていない。

リッチー・エドワーズは全米ツアーを目前に控えていた1995年2月に失踪し、間もなくして彼の車はウェールズのセヴァーン・ブリッジの近くで見つかっている。失踪後、世界各地から目撃情報が寄せられたものの、リッチー・エドワーズは2008年に正式に亡くなったと見なされている

セヴァーン・ブリッジは自殺者が多いスポットして知られており、リッチー・エドワーズは自殺したのではないかと一般的には考えられていた。しかしながら、今年1月に刊行された新たな書籍『ウィズドロウン・トレーシズ:サーチング・フォー・ザ・トゥルース・アバウト・リッチー・マニック(原題)』の中で、彼が自身の失踪を偽装したとする新たな可能性が浮上している。

リッチー・エドワーズの妹であるレイチェル・エリアスが初めて全面的に協力した書籍となっている本書では、彼が学生時代から失踪に関心があったことなどが明らかになっているほか、カーディフのホイットチャーチ病院で出会った、その後イスラエルへ渡った女性との重要な出会いについてなどが詳細に綴られている。

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