R・ケリーは7月11日に13件の性犯罪の容疑でシカゴで逮捕されたことについて保釈金による保釈が認められなかったことが報じられている。
R・ケリーは7月11日午後7時にシカゴにある自宅近くで犬を散歩させていたところを逮捕されている。
米連邦地検のスポークスマンであるジェイムス・フィッツパトリックは声明の中で、R・ケリーについて児童ポルノや未成年に対する誘惑、司法妨害を含む13の容疑で逮捕されたことを明らかにしている。
「ピッチフォーク」によれば、判事のハリー・D・レイネンウェアーは現地時間7月16日に行われたR・ケリーの保釈に関する聴取の中で、彼に向けられている児童ポルノの容疑について「拘留が必要と推定される」と述べたという。R・ケリーは自身に向けられている一連の容疑を否定している。
R・ケリーは今年6月に11件に及ぶ性的虐待容疑について無罪を主張し、10万ドル(約1080万円)の保釈金を払って保釈されていたものの、今回の逮捕がこの件に関連しているかは明らかになっていない。彼に向けられている11件の容疑は彼が2009年5月から2010年1月にかけて13歳から16歳の少女にはたらいた行為に対してのものだとされている。
R・ケリーは現地時間7月12日にブルックリンでも新たに追訴されており、脅迫の容疑や売春を目的とした人々の州間移動を禁止する「マン法」に違反した容疑などがかけられている。
「コンシークエンス・オブ・サウンド」によれば、起訴状には「ケリーや彼のクルーが全米や海外で女性や少女たちを勧誘していた」として、一部の女性たちは「ケリーの許可がない限り、部屋から出ることはおろか食事やトイレに行くことも禁止されていた」と記されているという。
R・ケリーは他にも強制性交や誘拐、未成年との淫行、未成年を誘惑してカリフォルニアへ連れ出した容疑、少なくとも一人の未成年に性感染症を感染させた容疑などが向けられている。
R・ケリーの弁護士を務めるスティーヴ・グリーンバーグは声明の中で、R・ケリーに向けられた容疑について彼がこれまでに州裁判所で争っていた容疑と「ほとんど同じもののように思える」として、R・ケリーは「捜査のことを把握しており、今回の容疑には驚いていない」と述べている。
スティーヴ・グリーンバーグは次のように続けている。「R・ケリーとその弁護団は、法廷で真実が明るみになり、他者から自らの利益のために前例のない攻撃をされたに過ぎないという彼の主張が立証されることを楽しみにしています」とスティーヴ・グリーンバーグは述べ、R・ケリーについて音楽制作に復帰して「自分を信じてくれるファンの人たち」のためにパフォーマンスすることを楽しみにしていると続けている。
現在52歳のR・ケリーは2008年に、児童ポルノに関する容疑で無罪が言い渡されている。
R・ケリーは今年2月、イリノイ州で4人の女性から訴えられていた一連の性的虐待の容疑を否認しており、4人のうちの3人の女性は未成年だった当時にR・ケリーから虐待されたと主張していた。
R・ケリーは今年、米・ケーブルTV局「ライフタイム」で「サヴァイヴィング・R・ケリー」と題されたドキュメンタリー・シリーズが放送されている。このドキュメンタリーは、R・ケリーの元妻であるドレア・ケリーを含む7人の女性たちが精神的な虐待や性的虐待を受けたとして彼を告発するという内容になっている。
R・ケリーは自身に向けられた容疑を一貫して否認していた。
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