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イギリスの音楽業界は多くのアーティスト、レコード・レーベル、プロモーターの支援の下、気候変動問題に取り組むための新たな団体の設立を予定しているという。

レディオヘッド、アイドルズ、ネイディーン・シャー、サヴェージズといったミュージシャンたちが「ミュージック・デクレアーズ・エマージェンシー」というこの団体を支援している。

この団体はユニバーサル、ソニー、ワーナー、ベガーズ・グループといったレコード・レーベルやインディ・レーベルの包括組織であるAIMも支援するものとなっている。

ミュージック・デクレアーズ・エマージェンシーは「気候や環境面での緊急事態について発信していく」ことで気候変動問題への取り組みを後押ししすると共に、音楽産業を「環境保護の観点から持続/再生可能なものに」するための専門知識の共有するとしている。

サヴェージズのドラマーで、ミュージック・デクレアーズ・エマージェンシーの作業部会の一員でもあるフェイ・ミルトンは次のように語っている。「砂漠での音楽フェスティバルに参加し、ロンドンでエクスティンクション・レベリオンの活動が見事に展開されるのを見て、何かが変わらなくてはいけないと気付きました。『もう明日はない』という予測がもたらされているにもかかわらず、もう明日はないようにパーティーをして、音楽の世界は現実との関わりを失っているように思えるのです」

彼女は次のように続けている。「そう考えているのは1人じゃないと気づいてミュージック・デクレアーズ・エマージェンシーが生まれました。支援の機運は大きなもので、声を発していくことが現実的な変化を生み出す最初のステップです。気候や環境面での緊急事態に私たちは直面しており、それに応じた対応は大胆に今行動することです」

ミュージック・デクレアーズ・エマージェンシーの他の参加団体としてはコンサート・プロモーターのフェスティヴァル・リパブリック、SJM、コーダ、クロスタウン、アビイ・ロード・スタジオ、ブリット・スクール、ミュージック・ヴェニュー・トラスト、ワーナー・チャペルなどがある。

AIMのCEOであるポール・パシフィコは次のように述べている。「私たちが世界規模の気候の緊急事態に直面していることは間違いありませんし、その影響は私たちの生活でもどんどんはっきりとしてきています。自分たちの行動や世界の大企業の行動を変えるためにできることをすべてすることは極めて重要であり、この星の明るい未来を守るために政府にも影響を与えることができるのです」

ミュージック・デクレアーズ・エマージェンシーは政府に生物の多様性を取り戻し、2030年までに温室効果ガス排出量をゼロにすることを求めている。また、政府とメディアに「気候や環境面での緊急事態について真実を語る」ように求めている。

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